【心の拠り所となるスポーツ環境を】

現在大学2年生、将来の総合型地域スポーツクラブ経営を目標に掲げる。今回のインタビューは、海外でのインターンを経験し、団体立ち上げに向けて活動中の赤坂悠作さんです。

 

挫折を乗り越えて掴んだレギュラー

小さいころからサッカー好きで、周りの友達が習い事で始めたのをきっかけに、自分もサッカーが上手くなりたいという思いで近所のチームに入りました。中学時代は部活動に所属していて、弱いチームではなかったのですが、なかなか勝てなかったです。個人としては地域のトレセンに選ばれたり、試合でも好き勝手にプレーできたりとそれなりに通用していたと思います。

それでも、高校に入って初めてサッカーで挫折しました。入学する前はいけると思ってましたが、学年に40~50人いたので、今まで通りにはいかなかったです。プレースタイルとしてはボールをキープしていなすボランチ。練習でも目立たない、1年の中で3軍か4軍、良くて2軍に行ける程度でした。

今まで通りだと厳しい。

プレースタイルが通用しないので、ポジションを変えてチャレンジはしました。でも「変えるのはポジションじゃない」と気づきました。そこから根本的にプレースタイルを変えて、それまでの足元タイプからフィジカルで勝負するために筋トレをしました。それまで体は細かったのですが1年続けて成果がでて、体重も増えて、ゴリゴリのプレーヤーになりました。

2年になったらBチームに入って、試合に出ていました。同じ世代ではチームの中でフィジカルの自信はあって、負けなかったですね。自分の長所を伸ばし、トップチームのメンバーにも3年生で入ることができました。強豪校相手でも勝てるチームでしたが、選手権は良い結果は出せずに負けてしまいました。

 

海外インターンシップの経験

大学生になってから経験したことは、去年の夏にインターンに参加し、ベトナムへ行ったことです。Jリーグに関することなど、現地調査をして、企画立案をし、プレゼンをすることまで短期間で濃い経験ができました。

最初は言葉もわからないところからスタートしての聞き込みでしたが、企画立案のために現地の人にマーケティングをしました。例えば、ベトナム人のスポーツに対する意識調査といったものです。ベトナムでもサッカーは有名だと思っていたのですが、テニスや水泳といった競技も人気が高かったです。そして、Jリーグに関しては認知度が低く、日本サッカー自体がベトナムでは殆ど知られていないのが現状でした。

インバウンド事業について、ベトナム人の日本へのツアーを企画し、チームで考えました。仮説を立てて、町の人に聞いて、企画書作って、プレゼン。仮説を破られることもあって、問題だらけでした。それに対応して、仮説検証を繰り返すことを経験でき、問題解決能力がつきました。

 

将来と向き合って

僕が中高生のとき、先生とのめぐり合わせが良かったので、サッカー部の顧問をやりながら、学校の先生になりたいと思っていました。そのため大学も、教職が取れて採用されやすく、学費を自分で払えるところを選んで進学しました。

バイトでは塾の講師やっていて、それ自体は楽しんでいたのですが自分には向いてないと思いました。子どもたちの成績は、勉強を教えれば上がるものだと思っていたので、わからないところを教えて、宿題を出して見ていたけどなかなか伸びませんでした。そこに、生徒と自分の間にギャップを感じることがあったのです。それでも楽しくバイトはやっていて、塾の事務作業でスケジュールや教室管理などをやっていたので、社員の方と仲良くさせていただいていました。

それから大学1年の後半になって、自分の教員になるという目標に疑問を持ち始めました。ちょうどその頃、部活の先輩の就活の様子を見ていたのですが、やりたいことがない人がいる印象で、困っている人もいたからです。自分はそれがもったいないと思って、早めに自分は準備しておきたい、やらないとやばいという気持ちになって、将来のことを考えるようになりました。その結果が、サッカーやスポーツに関する仕事につきたいということです。

 

心の拠り所となる環境を

将来は、広い世代が地域でスポーツをしている、ヨーロッパのような総合型のスポーツ施設を日本で真似てやりたいと思いっています。行動するようになって、Jリーグのクラブの運営、広報、フロント、サッカー協会、総合型スポーツクラブ、メーカーの人と合計で30人くらいに会ってきました。そこで話していくうちに自分のやりたいことが明確になってきました。そして、いろいろな方に話に行った時に、自分の想いもぶつけていました。

そこから実感したのは、どこかに入って自分のやりたいことをやるのは難しいということ。会社に入ったら与えられた仕事やることは大事ですし、自分のやりたいことは入ってやることではないからです。そうなったときに、自分で創ることができればいいという考えに至りました。

そして、自分とスポーツの関わりは切り離せない。普通に一般企業でスポーツ以外のことをして働くことは考えていなくて、スポーツに関わっていたいという感情が強いですね。

大学に入ってからバイトやインターンをしたり、社会人の人と話したりして視野が広がりました。それから受けた印象ですが、日本はギスギスしているな、と。仕事ばかりで休みがない人もいるし、心が休まる時間はあるのか疑問でした。そして、自分にも似たような経験があったと思い出しました。大学受験のときはずっと家にいるのが辛かったです。勉強するしかなかったので、息抜きできる環境があればと思っていました。

好きなときに好きなスポーツをするところがない。

今は、やる場所はないし、人も集まらない、活動できないのがもったいないと感じています。スポーツは見ている瞬間だけでも嫌なことを忘れられるし、遊びでプレーしているだけで、それだけに集中できます。その場所に行けば息抜きできる、心の拠り所となる環境を創りたいです。そのような面があることが、スポーツに関わりたいということの根本になります。朝起きた時に負の感情があるのを変えたいと思いますし、一瞬だけでも息抜きをできるような時間を作れるようにしたいです。

 

今後の活動としては、まず、サッカークラブ関係者の講演会やインターンを出して行くプラットフォームの構築・運営をしていく予定なので、スポーツ業界に興味のある学生には是非来てほしいです。