【Football Creator より充実した日本サッカーの未来へ②】

サッカー指導者として活動してきた中島彰宏さん。インタビューではサッカー、育成に対する想いを語って頂きました。今回はインタビュー第2弾(全3回)の記事となります。


第1弾はこちら →
 Football Creator より充実した日本サッカーの未来へ①

第2弾ではサッカーの環境、子供との接し方についてお話して頂きました。

 

ーサッカーの環境作りをして、子供にどう育ってほしいとお考えでしょうか。

1番は自分が思って、考えたことを言葉や行動で発信できる選手、そして人間であることです。みんなサッカーをやっている子供はプロになりたい子がほとんどです。指導者として、その夢に少しでも近づけるためにいろいろ伝えていますが、その反面、プロへの道はものすごく狭いということ、難しいことにトライしていることを理解してもらうようにしています。

プロになることが、無理というわけではなくて、なれなかったときに子どもたちは別の道に進んでいきます。違う道にトライするときに自分から知らないことを調べたり、聞きに行ったり行動すること。自分の意志でやって発信すること。それができる人間になってほしいと思っています。将来、このような部分をサッカーで学んだことだと少しでも思ってもらえたら、指導者としては1つの成功だと思っています。


ーサッカーの環境作りで大切にしていることを教えてください。

まず、子供たちがトライできる環境作りを目標にしています。どうしても少年期だとサッカーのレベル差、慣れ不慣れがあります。性格的にも元気で、上手い子はどんどん自己表現できても、不慣れな子はまだ積極的にできません。性格にも様々あって、なかなかできない子に対して、いっぱいトライしなというのは簡単なんです。

だけど、子供は別の感情を持っていて、周りにネガティブなことを言われたり、恥ずかしがったりしています。なので、周りの子、チーム全体に対してトライすることの大切さ、ポジティブさなどトライすることの意義を伝えるようにしています。その人のやろうとしたことをチーム全体が支える環境作りを意識しています。

これはサッカーも一緒だと思ってます。サッカーはボールが1つだから、ドリブル、シュート、パスどんなプレーも選択するのは自分で、どれもトライすることです。ミスして相手に取られてしまったら、失敗ですが、次に起きるのはチームで取り返すことです。1人のミスをチームで支えて取り返すこと。このように、トライのできる環境を作るようにしています。


ーその中で子供たちの変化や難しかったことはありましたか。

環境を変えたことによって、ピッチの中でサッカーに慣れてる子も慣れてない子も発言するようになりました。誰でもチームとして勝つことを考えて、今こうしてほしいと言うことができるようになったのです。また、そのときに指導者がオープンマインドでいることで、子どもたちも思ったことを表現するようになります。良くないことはしっかりと伝えて、良いことは毎回褒めてあげます。

それでも表現することが、いきすぎてしまうとわがままを言ってしまいます。そのときにチームとしての大切なことを伝えないといけません。喧嘩、言い合いになることもあるのですが、自分の想いを言えるようになることは良いことだと思っています。その出来事をポジティブなコミュニケーションとして、バランスをとってコントロールするのが指導者の役目だと思っています。


ー特に子供とのコミュニケーションで心がけていることは何ですか。

練習や試合のときは必ず、選手全員とハイファイブや握手をして、少し話をしながら体調やメンタルを確認しています。そして練習中は、全員の名前を必ず呼んで、呼ばれない子がいないようにコーチングをしています。

コーチングの方法としても子供たちになぜミスをしたのかと問うのは簡単です。ですが、その子の目線に立って気持ちを考えると、そのプレーになった原因を考えることが出来ます。そうすることで、自分の伝え方を整理することができます。大人は経験してきて知っていることでも、子供はそうではありません。100%理解はできないけど、その子の気持ちになることで、一度プレーを肯定できます。プレーを肯定から伝えて、他の選択肢もあったと伝えられるようにしています。


ー子供が悩んでいるときにはどうしていますか。

まず、子供たちには長期目線で考えて理解させることが大事で、逆算することを伝えています。例えば6年生であればジュニアユースや選抜のセレクションから落ちたとき、選手として駄目なんだ、プロにはなれないんだとすごく悩んでしまうときがあります。そのとき、ユースに入ることが夢であれば確かにわかりますが、大人になったときにプロになるのが夢であれば、落ちたとしても最終的にプロになればいいよねと伝えています。
目標から逆算して、今は絶望することはないし、こうすることが大事だよと伝えることで解決に導くことができます。

 

ー今回の記事はここまでとなります。インタビュー第3弾は近日公開致します。

【中島彰宏】
複数のJリーグクラブや欧州クラブのサッカースクール等で指導を行い、現在はコーチングを始め、未来の日本サッカーがより充実したものになるためにfootball creatorとして活動中。
 
 
 
インタビュー/記事執筆

【藤原】
Vektor創設/94世代/平昌五輪視察
Twitter:https://twitter.com/vektor_daihyo