【林舞輝氏イベントレポート 〜講演会から見えた日本サッカーの将来〜】

突如Twitterに現れては話題を呼び、既にフォロワーは1万人超え。Twitterやfootballistaを通して知った人が大半だろう。イギリスの大学を首席で卒業し、その後ポルト大学の大学院に進学。モウリーニョも講師を務める監督養成講座で学んでいる。また、現在はポルトガル1部のボアヴィスタFC(Bチーム)でアシスタントコーチ・スカウトを務める。


林舞輝氏が日本に帰国。大阪に続いて東京のイベントに登壇した。開始時刻と同時に皆が想像していたよりも大きく、ハットを被って登場した。(今回のイベントは東京:一般社団法人FiC、大阪:Football Expert Project と2つの団体による運営)

 

ー日本サッカーの未来を作る若い世代

 

イベントに参加して皆がまず圧倒されたのはその豊富な知識の引き出しと、それを飽きさせずに話し続けるトークスキルだろう。筆者の参加したプログラムAは、戦術的ピリオダイゼーションの会だった。3時間半のトークは休憩する暇もなく、あっという間に過ぎていった。連日イベントを行うも全く疲れを見せないあたりは、試合で14km走りながらも24時間で回復できるミルナーのようだ。


イベントで時間を割いたゲームモデル。ここでのプレー原則の話は、ビジネスにおいてビジョンを掲げ、そのために計画立てと同じようなものだ。当たり前のことのようで言語化して落とし込めていないと行動に基準を持つことができない。曖昧なゴールへと計画のないまま進んでしまう。例え成功したとしても再現性は低い。イベントでは家造りに例えていたが、講義を通して皆がイメージしやすいように説明する技術は流石だった。


その他にもこのイベントに関することはTwitterで #はやしまいき と検索すると、感想が多く呟かれているので、講義内容に興味のある方は是非確認していただきたい。


講義の中では彼が学んだことだけでなく、個人の見解を述べていた。彼の話すこと全てが正解ではないと自身でも言っているが、それを元にして我々は議論をすることができる。欧州で学んできたことを出し惜しみすることなく、還元してくれたことを無駄にしてはならない。圧倒的に学んで蓄積された知識量、チームで実践した経験ベースの話を聞き、その場にいた者は彼の姿勢からも学ぶべき点は多かっただろう。

 

学生から大人まで、様々なバックグラウンドの人が参加していた。サッカー界隈では複数のJクラブの指導者が参加されていた。このような場に足を運んで学びに行く姿勢は、指導者に限らず見習うべき点だろう。今回のイベントを主催した Football Expert Project、一般社団法人FiCと運営チームも20代前半と非常に若いチームであった。これを見て刺激を受けた若者も多いはずだ。林氏を含め、今回主催した2つの運営陣にも感謝を忘れてはならない。


今回、勉強会に足を運ぶ熱量がある方々であれば、すぐさま持ち帰ったことを議論して、実践するに違いない。メディアに取り上げられることはほとんどないが、このように日本サッカー界を変えようと取り組んでいるのはトップの人達だけではない。今回に限らず、皆が常に学ぶ姿勢を忘れずに動き続けることが日本のサッカー界を進歩させる一歩となるだろう。

 

講師・運営

【林舞輝】
ボアヴィスタFC(ポルトガル1部リーグ所属)Bチーム(U22)アシスタントコーチ・スカウト。ポルト大学スポーツ学部大学院在籍。

【Football Expert Project】
『サッカーに学ぶ/繋がる/共有する』をコンセプトに、勉強会や講演会、交流会などを開催。
Twitter:@official_FEP
公式HP:https://fep.amebaownd.com

【一般社団法人FiC】
サッカーをする人も支える人も輝ける環境を創る。経済的自立した指導者やサッカー界をリードする即戦力になるための基礎からサポート。
Twitter:@1129FiC
公式HP:https://1129fic.wixsite.com/fic-coach-project

執筆

【藤原】
Vektor創設/94世代/平昌五輪視察
Twitter:@vektor_daihyo