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【神の子と王子、日本でより輝きを放つのは？】

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7月10日、フェルナンド・トーレス自身の口からサガン鳥栖への加入が発表された。Jリーグのフライング発表から暗礁に乗り上げたと見られていた交渉は舞台裏で順調に進んでおり、ルーカス・ポドルスキとアンドレス・イニエスタに続く大物のJリーグ参戦が決定した。前シーズンまで世界最高のクラブで押しも押されぬ大黒柱として君臨し、今大会のワールドカップでも主力として参戦したイニエスタは別格として、今回はトーレスとポドルスキの価値を項目ごとに比較する。

 

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1.クラブでの通算成績


トーレス　683試合247得点（1試合平均得点0.36）

ポドルスキ　486試合183得点（1試合平均得点0.38)

公式戦の出場試合数は大きく差が開いたが、奇しくも1試合の平均得点はほぼ同じであった。しかし、バイエルンやインテルなどのビッグクラブでは活躍できない傾向にあり、ケルンという中小クラブでの在籍期間が長かったポドルスキと、名だたるビッグクラブでプレーしてきたトーレスとでは欧州カップ戦の出場試合数に倍以上の差がある。また、グループステージでは格下と対戦するが決勝トーナメントに入ると名門クラブと激突するという欧州カップ戦の特質もあり、一概にはどちらが優れているかは言えないだろう。

同時に、ポドルスキはケルン時代に2部経験があり、そのシーズンは32試合29得点と荒稼ぎしている。ただ、中小クラブでプレーしていると1人に対するマークが激しくなり、逆にビッグクラブでプレーしているとマークが分散し、周りのサポートにも恵まれるため、やはり評価は難しい。


2.代表での通算成績


トーレス　42試合10得点（1試合平均得点0.24）

ポドルスキ　130試合49得点（1試合平均得点0.38）

こちらは大きく差がついた。スペイン代表もドイツ代表もどちらも甲乙つけがたい欧州の強豪国であるため、比較は可能だろう。ポドルスキのこの成績は歴代のレジェンドと並べても際立っている。両者共にワールドカップを制している点も挙げておくべきだろう。

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3.主要個人タイトル


トーレス　ユーロ2012得点王、コンフェデレーションズカップ2013得点王、ユーロ2008優秀選手、プレミアリーグ年間ベストイレブン2回

ポドルスキ　ワールドカップ2006最優秀若手選手、ユーロ2008優秀選手、ブンデスリーガ2部得点王

こちらはトーレスに分があるだろう。先述したようにビッグクラブの方がよりタイトルに近づくことも確かだが、各世代別の欧州選手権で得点王と最優秀選手賞を何度も獲得しているトーレスの実績を評価したい。

 

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4.SNSのフォロワー

トーレス　Twitter362万人　Instagram640万人

ポドルスキ　Twitter350万人　Instagram360万人

トーレスの移籍が発表された段階ではTwitterのフォロワー数は両者ほぼ同数だったが、トーレスの日本人フォロワーの急増と最近のTwitter社の偽アカウント削除の処置によって差がついたと考えられる。また、Instagramのフォロワーに関しては、Instagramの利用率の高いスペインとそこまで高くないドイツという背景が要因として予想される。


5.年齢


トーレス　1984年3月20日（34歳）

ポドルスキ　1985年6月4日（33歳）

ポドルスキの方が学年では2歳若いため、よりコンディションが良いと言える。しかし、年齢を感じさせないプレイヤーは世界中に多く存在するため、トーレスの活躍には注目である。ちなみに、イニエスタは学年では彼らのちょうど間になる。

ここまで5つの項目で比較したが、これからトーレスは現在降格圏内に沈むサガン鳥栖、ポドルスキはJリーグ屈指の選手層のヴィッセル神戸でプレーしていくため、これまでのキャリアを振り返れば真逆の境遇に立つことになる。
また、トーレスはこれまで生粋の点取り屋というイメージだったが、エル・ニーニョもやはり加齢は隠せず、全盛期の爆発的なスピードはもうない。しかし、身体能力は衰えどテクニックやサッカーセンスは錆びないため、よりゲームメイクを意識したプレースタイルに変化すると考えられる。その点もポドルスキと似ている。これらの数字が今後どう変化していくのか注目である。

記事執筆

【ハルトキノシタ】

兵庫県で生まれ育ち、現在は東海地方の国立大学に通う20歳。2010-11シーズンのインテルに魅せられ、フットボールの虜に。好きなアーティストはSuperfly。

Twitter：https://twitter.com/haru_k_1230

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