部活動について考える①
「部活動を辞めたい」と検索したときに上位に出てくる記事。
上位はほとんど内容が似通っており、おそらく部活動を辞めたことがない人が書いた記事ではないかと感じました。独自の体験が語られているわけでなく、すごくありきたりな意見だと…。
「世間一般的な意見」のように見えれば、そうなのかもしれない。「確かにそうですねー」と言える内容だ。だがしかし、本当に悩んでいる人は実際の体験談の方が聞きたいのではないかと思っています。辞めたらどうなるのか。その後の人生どうだったのか。とか。
そこで今回、筆者が高校時代に部活動を辞めた経験を思い出しながら書いていきます。中学生、高校生、もしくは保護者が読んでいるかもしれません。少しでも悩んでいる現状から前向きになれるよう、参考にしてもらえたら嬉しいです。
Contents
部活動を辞めた理由
これは、部活動に馴染めなかったことが一番。3年間続けていればレギュラーになれたかもしれないし、ずっとベンチだった可能性もある。しかし、このまま続けたところで楽しくないと思っていました。時期は1年生の5月くらいだった記憶もありますが、そのスポーツを嫌いになってしまうくらいなら、いっそのこと辞めてしまった方が気持ちが楽になる。それが辞める前の決断でした。
スポーツを楽しみたいのか。勝ちたいのか。
部活動の多くの悩みは環境とのギャップから生まれていると思っています。
日本一を狙うのか、全国を目指すのか。そこまでではなくとも、ベスト4を目指すのか。または勝利至上主義ではなく、楽しむことを最優先にした活動をするのか。
自分と周囲の状況によって、そこのギャップが大きいほど辛くなります。仲間がいれば良いですが、孤立してしまう可能性もあります。
子供でも大人でも。その環境によって居心地が良い場所も、あまり良くない場所もありますよね。
自分がやりたいと思っていた雰囲気と違ったら辞めても良いし、もう少し頑張って慣れてみるのも良いです。どちらが正しいかなんてありません。
人間関係
もう一つは、その部活をする上での人との関係性です。
それは同期との関係、先輩後輩関係、顧問の先生も含まれます。縦の関係は絶対という体育会系的な部活動はまだまだあると思いますし、自分とは合わない考え方や、時代錯誤的な指導をする人も一定数存在しますよね。(筆者も色々と経験しました)
ここのコミュニティは自分には合わない。部活を辞めることで人間関係のストレスから解放されるのであれば、距離を置くことも正解かもしせません。
部活を辞めるまでにしたこと
周囲の人に相談して、タイミングを見計らって顧問の先生に辞めることを伝えました。偶然にも同じタイミングで辞めたい同期がいたことは心強かったです。
親、友達、先輩、顧問、担任…など身近に相談できる人に相談すれば良いですが、話を聞いてくれる人、反対をする人それぞれいます。
実際、周囲には止めてくれる(辞めさせてくれない)意見をもらったこともありました。また、筆者が社会人になってから、高校生が部活を辞めたいと相談をしてくれた時も、その部活の顧問の先生がずっと反対してなかなか辞めることができませんでした。
しかし、どんな意見があっても決断するのは自分。その決断に責任を持つ必要はあります。
メリットとデメリット
部活動だけでなく、勉強面や、学校外での活動など広く物事を見て書いていきます。
勉強に充てる時間が増える
部活を辞めることで、学校の成績は下がると言われたこともありました。しかし、勉強時間が遥かに増え、体力的、精神的にも疲れることがなくなり、勉強に集中できるようになりました。
学校内でのテストの順位も上がり、自信がつきました。部活を頑張ることも、勉強を頑張ることも、どちらも頑張ることも。本人が決めることです。決めたからには、思う存分楽しみましょう。
学校外での活動ができた
その後、文化系の部活動に入ることになりました。また、部活動以外でも友人たちと活動する時間ができ、この時期にしかできないような貴重な体験ができました。学校外での活動に時間を割けたのは、1つの部活動に時間を拘束されなかったことがあったからでしょう。
スポーツがやりたくなった
しかし、やはりスポーツは好きだったので、また運動を高校時代にやりたいと思うようになったのも事実です。「辞めたい」と思ったのは1つの部活動で、また別の競技をやってみたいと思い、途中から別の運動部に入り、引退するまで続けました。
新たに入ったことは挑戦でもあった。途中で部活動を辞めていたことでまともに運動していなかったので、最初は全く走ることができなかったです。結果的には、県大会で入賞するまでになったが、もっと早くこの部活動に入っていれば、、、と思うこともありました。
「中学・高校時代の貴重な時間を何に使うのか」はあなた次第です!一つの部活動に捧げるのも良いし、掛け持ちするのも良い。勉強を頑張るのも、課外活動をするのも良い。合わなかったら途中で進路変更するのは良い。思っているより、あっという間。やりたいことをやるのが一番。
その後(高校を卒業して10年)
あの頃やめた決断が正しかったかどうか。まず、この選択をしたことで、筆者は、「続ける・辞める」の基準を自分で設けることができ、自分がどのようなコミュニティが合っているのか考えたり、判断できるようになりました。
一方で、やっていたスポーツに関しては好きだったし、そのスポーツをできる環境が部活動以外に有ればよかったとすごく思っています。選択肢が少ないことは課題です。ただ、途中で辞めてしまったことで、スポーツを嫌いにならずに済んだのも事実です。
だけど、やりきったかというと、そのスポーツに関してはまだまだやりたい気持ちが強かったし、何かスポーツでもっとやりたい気持ちがありました。
結果的に、今は色々なスポーツを体験し、大会にも出て、楽しんでいます。辞めることは決してネガティブなことではないです。それは伝えたいし、逃げではないです。
もし周りに誰も理解者がいなかったら、この記事を書いている筆者が少しでも後押しできると嬉しいです。
一人一人にあったスポーツの選択肢を届けるため、様々なスポーツを紹介する人間として、メディア運営&メディア出演中。部活動のこと、スポーツに関する質問などお問い合わせよりご連絡お待ちしております。