神戸とその近隣地域でフェンシングの裾野を広げたい！『日本一敷居の低いフェンシングクラブ』の挑戦！

オリンピック種目であるフェンシング。日本代表選手がメダルを獲得したり、タレントの武井壮さんがフェンシング協会の会長を勤めたこともあって、近年は話題になることも多いスポーツだと思います。今回は、そんなフェンシングについてインタビュー！
今までお世話になった兵庫県のフェンシング界に少しでも恩返しをしたい！と思いを持ち、「西神戸フェンシングクラブ」を運営している「近藤辰弥」さんにフェンシングの魅力や、普及にかける想いなどを聞きました。

実はハードルが低い？フェンシングはどんなスポーツ？

フェンシングは練習場の少なさという要素を除けば、始めるためのハードルが意外と低いスポーツです。種目が3種目（フルーレ、エペ、サーブル）に分かれており、それぞれの特性（性格、運動能力、ファイトスタイルなど）により種目を選択できます。

また、フェンシングを始めるにあたっては、もちろん運動能力が高いに越したことはないのですが、運動能力以外の要素も強く求められるスポーツだと考えています。

それは、自分の持ち技から最善の手を選ぶ瞬時の判断力であったり、事前に相手を観察し、相手の癖や技を見たうえで作戦を立てるための思考力であったり、対戦相手の出方を読むためのプログラミング的な考え方であったり、リズム感だったり心理的な要素などです。

（私自身も運動には自信がなく、実は自転車にも乗れない程の運動音痴なうえ、高校も大学もいわゆるスポーツ推薦組ではありません。そんな私でも、国体や全日本選手権など国内トップレベルの大会には出場経験があり、運動に自信が無い方にも馴染みやすいスポーツかなと考えています）

ちなみに、用具も高価なイメージは有りますが、初心者向けの道具であればフルセットでそろえても4～5万円程度のため、意外と他のメジャースポーツと大差はなく、正しい装備さえしていればケガも少ない、とても安全なスポーツです。

余談ではありますが、フェンシングは1896年の第1回近代オリンピック開催から、一度も途切れることなく実施されている競技です。（フェンシング以外は陸上競技、体操、競泳、自転車競技のみ）このあたりの一種の由緒正しさも、フェンシングの一種の魅力かもしれません。

フェンシングができる場が少ない

意外と始めるためのハードルは低い、と申し上げましたが、絶対的にフェンシングができる場が少ないという問題はあります。

最近では日本フェンシング協会が『フェンシングパーク』を福岡にて創設する等、フェンシングに初めて触れる方が入り込みやすいような取り組みも徐々になされていますが、全国的に見るとまだまだ気軽にふらっと立ち寄れる練習場が少ない、というのが現実です（ガチンコでフェンシングを続けるか、それともフェンシング辞めるかの二者択一になってしまう…）。

そこで、西神戸フェンシングクラブでは、『日本一敷居の低いフェンシングクラブ』というスローガンを標榜し、経験・年齢・性別・その他諸々すべて不問で、一緒にゆるく、楽しく活動する仲間を募集しています。

日本一敷居の低いフェンシングクラブ

2022年の夏には兵庫県唯一の園児・小学生向けの大会『WEST KOBE SUMMER CUP』を開催し、兵庫県内のみならず京都府や広島県からも多くの参戦があり、地元のケーブルテレビから取材を受けました。

また、春には公園等の公共スペースで『青空ゲリラフェンシング』を実施し、ラジオ番組にも出演する等、少しずつ地元からフェンシングを認知してもらう取り組みを進めています。 2015年の創立当初は大学生・社会人のみ8名のスタートでしたが、現在は3歳から69歳まで、40名のフェンサーが当クラブで楽しく活動しており、メンバーの居住地も兵庫県内以外にも大阪市内、泉佐野、奈良など様々です。

昔フェンシングをやっていて、当クラブで約20年ぶりに復帰するメンバーだったり、親子でフェンシングを始めるメンバーも数組いたり、逆に名門校の元エース級の選手だったりと、メンバーのバックグラウンドもそれぞれで、スローガンである『日本一敷居の低いフェンシングクラブ』作りは今のところ上手くいっているのではないか、と考えています。

今後も、幼児・小学生向けの大会、青空ゲリラフェンシング以外にも、『社会人からフェンシングを始めた大人向けの大会』『子ども対象のチーム戦』『近隣市での練習会開催』などメンバーから発案のあった面白いと思う企画はどんどん実施し、ゆるく楽しくフェンシングができる『日本一敷居の低いフェンシングクラブ』を体現したいと思います！

少しでもフェンシングに興味を持った方は『日本一敷居の低いフェンシングクラブ』である西神戸フェンシングクラブに、ぜひお越しください！

今回は、近藤辰弥さんにご協力いただきました！MYSPORTSとしても、また新たなスポーツの魅力や、現状を知ることができました。他のスポーツと同様に、応援していきたいと思います！