2019年12月にフロアボール女子世界選手権がスイス・ヌシャテルで開催されました。
その大会に、スイスでサッカーをしている「飯野多希留」選手がなんと現地で生観戦!
飯野選手は、大会前にフロアボール日本代表メンバーにインタビューをするなど、今大会に関わりを持っていました。そこで、この記事では大会を観戦した飯野選手にフロアボールの魅力を伺ってみました!
フロアボールの観戦の面白さとは
飯野 僕自身サッカーをやっているのでサッカーと比較してしまうのですが…フロアボールはとても展開が早く、何より最後の最後まで試合展開が分からないということです。
例えば、今大会のスイス代表は準決勝、決勝と2度も奇跡的な試合を繰り広げていました。特に準決勝が印象的で、スイスはチェコ代表と対戦したのですが、残りの試合時間が約8分20秒の時点で1対6とリードされていました。
サッカーだったら、もう99%逆転は不可能です。しかし、この試合でスイスは6対6まで追いつき、延長戦の末チェコを下しました。この試合をスイス人の友人と見ていたのですが、普段静かな彼もさすがにこの瞬間は叫びました。笑
そのぐらい劇的な試合展開でしたが、それが起こるのがフロアボールで、最後まで試合を楽しめるという面白さがあります。
世界選手権、現地の雰囲気とは
飯野 フロアボールの試合を生で観戦したのは、今回が初めてです。
僕はノルウェー戦を会場で観戦したのですが、会場がスイスではなく、ノルウェーではないかと思うくらい多くのファンが応援に駆けつけていました。ファンの中には声を張り上げる人もいて、少しアウェイな雰囲気でしたね。
そして試合中は手に汗握るような試合展開だったこともあり、日本人の応援も僅かではありましたが、盛り上がっていました。僕自身、相手のシュートがゴール淵に直撃するなど心臓が止まるような瞬間が何度もあり、試合後は寿命が少し縮まってしまったのではないかと心配になるぐらいエキサイティングな試合でした。
またスイス人や他の方も日本に興味を持って試合を観戦している人もいましたね。
フロアボール日本代表の戦いはどう映ったのか
飯野 デンマーク戦から試合を見ていると、素人目にですが、大会を通じて成長しているように感じました。特に僕が個人的に印象的だったのは、僕がインタビューをさせて頂いた清水選手の活躍です。
大会前のインタビューでは、「アシストが自分の強み」であると言っていましたが、大会では自ら得点を狙いに行く姿勢が見られ、自らのゴールでチームに貢献していました。意識やメンタルが選手に及ぼす影響は大きいなと感じました。
また僕が観戦したノルウェー戦では、グループリーグ首位のノルウェー相手に選手達は積極的にプレーしていました。ノルウェーで修行中の柴田選手がノルウェー相手に得点したことは、偶然ではなく必然だったのかなとも思います。
チームとしては堅守速攻のスタイルで、チーム全員でハードワークして、試合に出ていない選手達も声を張り上げて、チーム一丸で戦っているように見えました。団結力、一体感という部分では他の国と比べてもトップレベルだったと思います。
フロアボール女子世界選手権結果
フロアボール女子日本代表の各試合は以下の通りになりました。最終結果は13位です!
<グループリーグ>
vsデンマーク 0−5●
vsエストニア 4−6●
vsノルウェー 1−2●
<順位決定戦>
vsタイ 6−3◯
vsエストニア 4−3◯
【飯野多希留】