「誰でもできる」は悪魔の言葉なのか。スポーツを楽しむために必要なこと

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100 Sports Projects」では、100スポーツを全力で楽しみ、その関わる過程をお届けしていく。「フットバッグ」の連載では、「フットバッグで旅をしたい!」をテーマにし、前回はその想いを書いたが、今回はそのフットバッグを通して学んだことを書いていきたい。「どこでも、誰でも、手軽にできるスポーツ」。それは、、、。

100 Sports Projects フットバッグ編
フットバッグで世界を旅をする
vol.2 誰でもできるけど、そんな簡単じゃない

前回のvol.1大人になってからもスポーツを楽しみたい)はこちら

スペースいらずの手軽なスポーツ

前回、「旅をしながらフットバッグをしたい!」と書いたが、実際この道具を一つ持っていればどこでもできる。

足でお手玉をすると想像して欲しい

持ち運びができ、子供だって、大人だってできる。部屋の片隅でも、グラウンドでも、小さな公園でも…。1人で楽しむ趣味として、誰かと競うスポーツとして、やりがいを感じられる。かっこいい技を決めて、世界中の様々な場所でパフォーマンスをして、自分の動画を撮影したい。ただただ自己満足のために。

せっかくフットバッグをやって発信をするなら、多くの人に知ってもらって楽しんでもらいたい。お手玉をするように気軽さのあるフットバッグなら、誰でもチャレンジできるし、できるものなら挑戦して欲しい。そう言いたいのだが、この数ヶ月間続けてみてそんな易しいものではないと気付かされた。

折れかける心、竈門少年

新たな技を習得するために練習をしているのだが、とにかく難しい。簡単に技が成功できるわけでない。「サッカーボールより小さいし、お手玉サイズなら簡単だろ」と思われがちだが、全くそんなことはない。想像以上の難易度だ。

「誰でもできて1人で楽しめる」と書いたが、それは一握りかもしれない。負けず嫌いで、成功するまでやめられない。とことん突き詰めていこうと思える人なら1人でも楽しめる。

しかし、すぐに上達できるほど甘くない。技が上手くできないと投げ出してしまいたくなる。日々、自分との戦いが生まれるのだ。実際、全然できないとしんどくなる。上達している気がしない…。と。

もちろん、ポンポンと壁を越えられる時期もあって、楽しい期間もある。できたときの達成感は何にも変えられないーー。

ただ、壁を越えた!と思うのも一瞬。目の前にまた大きな壁が現れる……。

鬼が現れるわけでもないが。常に強敵ばかりだ。

煉獄さんカラーのフットバッグ。隣は醗酵コーラ。

 

「だからこそ、誰でもできるって、言えない」

このスポーツに限らない話で「誰でもできる」と謳うキャッチコピーを目にする。しかし、それは本当だろうか?嘘とは言わないが、「誰でもできる(けど続けられるものではないし、楽しめるとも言えない)」が正しいと思っている。

“できる=始められる” であり、“できる=継続できる、成功できる” ではない。

ブログで稼ぐことは誰でも始められるし、プログラミングだって、Youtubeだって誰でも始められる。それでも、続けられる人は一握りだ。誰でもできると言えるスポーツは、誰にやって欲しいのか。多くの人に少しでも触れてもらうことも必要だが、どうせやってもらうなら長く続けて、楽しんで欲しい。

興味を持ってくれる人は嬉しい。そして、そこに楽しさを見出し、やってくれる人はとても貴重な存在だ。

 

それでも続けられる理由とは

現在、フットバッグを始めてから4ヶ月の時期に書いているのがこの記事である。最初に1人でもできるスポーツと言ったが、SNSがなかったら確実に続けられなかった自信がある。練習風景を投稿して、反応があって、アドバイスをもらって、続けられた。

その結果、達成する瞬間を味わえた。それが何よりも嬉しい瞬間だったーー。

様々な競技を見てきた筆者が言えることは、スポーツを続けられるのは才能であり、奇跡だと言うこと。人数・場所・時間・志向・関係性、、、それぞれが揃って、体験できて、続けられた結果。そこに自分なりの楽しさを見出せることが素晴らしい。

フットバッグを楽しむのであれば、1人でやるだけでなく、絶対に一緒に壁を乗り越えていける仲間が必要である。「誰でもできる」からと言って、1人でやっては続かないし、1人でやっている人を放置してはいけない。楽しく続けるためにも、環境を整えていきたい。

ただ、誰でも継続すればできるようになる。それを少しでも証明していきたい。

 

始めて3ヶ月目の成果はこちらでご覧いただけます!
>大人になってもチャレンジしたい!3ヶ月目の成果

つづく
>vol.3 フットバッグ旅は可能?不可能?
(※vol.3は1月更新予定です)

こちらも合わせて読む
>100 Sports Projectsとは

藤原昂亮
本メディア「MYSPORTS」の運営者。ARスポーツ「HADO」の選手としても活動し、日本ランキング17位。現在、マイナースポーツ雑誌作成中!アスリート、チーム運営者、協会、企業の方などマイナースポーツに関することはご連絡ください。

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