「思いやりのスポーツ」フレスコボールを現役プレーヤーが解説!

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この記事を読んでいる皆さんはマイナースポーツに興味があって読んでいる方がほとんどだと思います。そんなみなさんの中に「フレスコボール」と聞いてどんな競技かを説明できる方がどれほどいるでしょうか。

どれほど認知度が上がってきたかを体感することは難しいのですが、少なくともこの記事を読んでくださったみなさんが「フレスコボール」がどんな競技かを知るきっかけになればと思っています。

ですが、面白そうなスポーツというものが世界に何百とある中で「フレスコボールをしてみよう」と思ってもらえることが簡単だとは思っていません。

いま言えることは、フレスコボールは体験してこそ面白さを充分に感じられる競技だということ。そして、体験までのハードルがとても低いということ。

フレスコボールがどんなものなのか、どんな魅力があるのか、今後の展開や可能性についてをフレスコボール選手&日本フレスコボール協会ローカルコミュニケーションマネージャーでもある杉村秀樹(すぎちゃん)が複数回に分けて紹介していきます!

それでは、さっそく「フレスコボール」を知っていきましょう!

1.フレスコボールとは

フレスコボールはブラジル・リオデジャネイロ発祥のビーチスポーツです。

1945年にリオ・デ・ジャネイロのコパカバーナビーチで生まれ、日本には2013年に

「一般社団法人 日本フレスコボール協会」が設立されました。

フレスコボールは”味方同士”でラリーを続けます。「競争する」のではなく、ラリーを「共創する」スポーツです。

相手の打ちやすいところへお互いが打ち返してラリーをするところから「思いやりのスポーツ」ともいわれています。

フレスコボールは2本のラケットと1球のボールのみでプレーが可能です。

あとはパートナーがいれば、どこでも気軽にプレーできます。

日本では2025年までに各都道府県に地域クラブを設立する目標を掲げていて、現在は24拠点目の地域クラブが活動しています。

地域クラブと制度について

フレスコボールは近年、コロナ禍で注目を浴びたスポーツの一つでもあります。

ペアとの距離を7mに保ちながらラリーを行い、接触プレーがないことから「ソーシャルディスタンススポーツ」という観点でメディアに取り上げていただきました。

2.フレスコボールの基本ルール

日本での基本的な競技ルールについて紹介していきます。

フレスコボールは2人1組のペア競技です。
テニスや卓球のように向かい合う相手(敵)を打ち負かすスポーツとは違い、向かい合う相手(味方)と協力してラリーを続けるスポーツです。

・試合時間は5分間。任意で1分間の休憩を自由に取ることができます。
・ペア同士の距離は最低7m (8m~という国際大会もあります。)
・ラリー回数やテクニックを審判が採点する

詳しいルールはこちら

加点項目がたくさんありますが、審判によるインプレッション(印象点)がフレスコボールの一つの特徴ですね。

加点項目でもあるアタックの力強さやラリースピードなどの「アタックインプレッション」

股抜きショットや背面ショットなどの高難度な打ち方やペアのミスを助けるようなダイビングショットなどの「テクニカルインプレッション」

2023年のルールでは2種類のインプレッションを4名の審判が10段階で採点するようになりました。

このあたりの細かいルールは本場ブラジルに近づくために選手の方々の意見によって洗練され、毎年のように変わっています。

3.日本での広がり

日本フレスコボール協会では、フレスコボールの活動がより地域に根付くことを目的とした「地域クラブ制度」、学生を対象にした JFBA 公認学生団体制度も設けています。

公認となったクラブは以下のようなサポートを協会側から受けることができます。

・JFBA公認団体として活動(営利活動を含む様々な活動を行って頂けます)

・JFBAの広報協力(地域に根付いたクラブの活動をJFBA広報を通して、情報発信することができます)

・地域スポンサー獲得支援(地域クラブに所属する選手が、日本代表に選出された際に、地域クラブのスポンサー名称を日本代表ユニホームに印字することができます)

・共同イベント開催(JFBAとの共同イベントの開催や、イベント運営のサポートを受けることができます)

・用具、POPなどの支援(今後運営に必要な用具の支援を受けることができます)

ここ2,3年での普及の加速度はかなり高く、日常の風景に海がある街こそ普及が広がっているなという印象を受けます。

例えば、「フレスコボール明石 Grêmio PONTE」の活動場所である兵庫県明石市の大蔵海岸はJR神戸線の朝霧駅を降りるとすぐに海が見えるこの街では、大蔵海岸公園という場所が散歩コースになっていたり、親子で遊べる公園があったりと市民のそんな日常にフレスコボールが加わりました。

今では散歩がてら来ていたり、親子でプレーするという方も増えて、素敵なコミュニティだなと思います。

JFBA 公認学生団体は現在、1つだけ存在しています。
大会でもトップレベルの成績を残す現役大学生・上野彩高選手は2022年に慶應義塾大学でフレスコボールサークル「FrescoballClub Oceano」を立ち上げました。

現役大学生のみで構成される当サークルは、日本初のフレスコボール学生サークルです。
まだまだ大学生やそれ以前の世代のフレスコボーラーたちが少ない中で、上野選手の学生としての活動は大変貴重で、興味深い活動でもあるので、応援したいなと思っています。

 

4.おわりに

今回は「フレスコボールについて」、「基本ルール」、「日本での広がり」、について書いてきました。

拙い文章ではありますが、今の自分だから伝えられる表現や言い回しがあると思っています。

“すぎちゃん”なりのフレスコボールをこの記事を通じて伝えていきたいと思うので、今後も楽しみにしていてください!

固くなりすぎず、ラフすぎず、伝えたいことを書き綴っていく記事に今後もしていこうと思うので、これからもたくさん読んでください!

そして、フレスコボールのことを知ってください!

杉村 秀樹 (すぎむら ひでき)
1998年6月5日生まれ
2019年からフレスコボールをはじめ、新人賞や大会優勝経験を経て、2022年からは日本フレスコボール協会ローカルコミュニケーションマネージャーとしても活動中。
Instagram : https://www.instagram.com/hideki.frescoball/
Twitter : https://www.twitter.com/sugifrescoball/

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