日本一応援されるアスリート「羽生結弦」の凄さを数字で紹介してみた

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羽生結弦選手が、プロへの転向を発表されました。(フィギュアスケートでは、競技として五輪や選手権などの大会に出るアマチュアの選手と、アイスショーなどで演技をするプロ選手に分かれていると認識しています)

これまでの実績やエピソードは数多くあることは誰もが知っていることでしょう。その中の1つを思い出しますと、怪我明けで出場した平昌五輪での金メダルは多くの人を感動させた演技でしたね。これも含めたエピソードが各メディアでは語られていて、ご存知の方も多いはずです。

筆者は面識あるわけでもなく、フィギュアスケートの専門家でもないので様々な数字から羽生結弦選手のすごさを伝えていきます。

※2020年に自身のnoteで執筆した記事について、改めてこの機会に紹介したいと思って再掲しています。多少内容を加筆修正しております。(筆者は同じ1994年生まれ、アスリートとしても活動している)

日本一応援されるアスリート「羽生結弦」を同世代アスリートがその凄さを解説してみた

視聴率

こちらは、2019年末に行われた日本選手権の中継の数字です。

視聴率は平均16・2%。瞬間最高視聴率は午後9時20分、25・0%を記録。4年ぶり出場でショートプログラム(SP)首位の羽生結弦(25)=ANA=の得点が出た場面だった。

羽生結弦2位、宇野昌磨V4「全日本フィギュア・男子フリー」視聴率は平均16・2%、瞬間最高25・0%


これがどれくらいの数字なのか、他の国内最高峰の試合と比較してみました。

①2019年 川崎フロンターレVS浦和レッズ

FUJI XEROX SUPER CUPの中継の視聴率は4.3%。時間帯はお昼頃と単純に比較対象にはなりませんし、現地で観戦した人も5万人近くいます。

2019年度 第2回Jリーグ理事会 定時会見録について


プロ野球 日本シリーズ

ソフトバンクvs巨人が第4戦目の優勝が決まった試合が11.8%。

今年は3回も1ケタを記録… 日本シリーズの視聴率が低迷している訳

サッカーも野球も競技人口は多く、チーム単位でのスポーツです。日本代表の試合となると、海外組の選手も集まるので注目は高くなると思いますが、遥かに競技人口の少ないフィギュアスケートがここまで視聴率の高いスポーツという点がすごいですよね。

物販

①Blu-ray、DVD

BDが初週で2.8万枚。「オリコン週間Blu-ray Disc(以下BD)ランキング」で1位を獲ったのはスポーツでは初。ちなみにこちら、Blu-rayが11000円、DVDが8800円です。(いずれも税込み)
単純計算で1つ1万円で売れたとすると、一週間で2.8億円の売上です。

羽生結弦、スポーツ関連作品史上初のBD1位獲得【オリコンランキング】

②雑誌

1週間で2万部超売り上げ。ファンなら絶対手に入れておきたいですよね。

羽生結弦選手、AERA特別編集版が好調 1週間で2万部超売り上げ

③写真集

個人の写真集、2014年のときに週間2.3万部の売上。
その年に発売されていた『三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBE』の1.1万部の2倍という数字でした。

【オリコン】羽生結弦の初写真集が2部門首位

スケートの人口


上記の物販での3つの数字を見ると、ファンの中でもコアなファンは約2万人程度はいると言っても良さそうですね。

大会になると、全員が現地で観戦できるわけでもないですし、サッカー、野球、バスケットほど試合数も多くないので、生観戦の価値は凄まじいのではないかと思っています。

年間ホームゲームで70試合あるプロ野球で、観客動員数が巨人や阪神は平均4万人を越えていることは普通にすごいことですけど。


ですが、ちなみにフィギュアスケートの競技人口知ってますか?

こちらの記事によると、5300人程度だそうです。
他のスポーツに比べれると圧倒的に競技者が少ないですよね。

競技人口増加で拍車 フィギュア選手たちが直面する「お金」の問題

数々のスポーツがある中で、フィギュアスケートの人気度はすごいですし、個人でこれほどの人気を得ているアスリートは彼くらいでしょう。

ここからは、また別の意味で、アスリートとしての価値を証明している数字を出していきます。

寄付

①LINEスタンプ

 

こちらは日本財団の会長さんのブログより引用。

今回はLINE株式会社が推進する社会貢献活動「LINE SMILE + PROJECT」の一環として、フィギュアスケーターの第一人者で多くのファンを抱える「羽生結弦SMILEスタンプ」の売上を、3.11の東日本大震災の記憶を忘れずに災害に備える重要性から、日本財団の「災害復興支援特別基金」へ総額3,385万2,715円が届けられた。
「羽生結弦スタンプ」―LINEスタンプからの寄付―

羽生結弦選手のLINEスタンプ。こちら、1つ240円です。単純計算すると、、、14万人の方が購入している計算になりますね。影響力のすごさを実感します。

羽生結弦選手も震災当時は現地のスケートリンクで練習していましたが、ここで語らなくても当時のエピソードはおそらく知っている方も多いことでしょう。

羽生選手のバックグラウンドと、そしてこのプロジェクトがリンクしていて、共感したファンも多くいたことだと思います。

②アイスリンク

寄附金額、累計約3000万円を地元である仙台の「アイスリンク仙台」に寄付していました。

羽生選手からのご寄付について

1個人の選手がこの額を地元のリンクに寄付していることに驚きますよね。

経済効果

新たにデータとして加えたのは、2018年の五輪連覇後のパレードです。地元、仙台で行なわれたパレードでは、10万8000人の来場、18億5千万円の経済効果があったと記載されています。

羽生結弦パレード、経済効果18.5億円 余剰金は寄付

 

最後に

僕と同じ1994年の世代。ちなみに、この世代は野球なら大谷翔平選手、鈴木誠也選手、サッカーでは早生まれで南野拓実選手、競泳では萩野公介選手、瀬戸大也選手、バドミントンは桃田賢斗選手、スピードスケートの高木美帆選手。挙げればキリがないくらい、さまざまなスポーツ界でトップレベルの選手が揃っています。

そのうちの一人である、羽生結弦選手のすごさ、人気度、伝わりましたか?

数字で見せられると改て、そのファンの多さ、熱量、彼自身の影響力、実績を実感できたと思います。いろいろと調べながら書いていましたが、単純に「すごい」という一言が漏れていました。

今回、羽生選手はプロに転向することになりました。これまで同様、ファンを喜ばせてくれる演技を見せてくれるのだと思います。どこまでも競技を突き詰めていくアスリートとしての姿勢を、見習っていきたいです。

※こちらの記事の元となっているnoteの記事は、約30000人の方に読んでいただいており、以前ツイートした際は17万ものインプレション数でした。読んでいただいた皆様、拡散いただいた皆様、コメントいただいた皆様、誠にありがとうございました。