YOU.FO日本代表・姫子に聞く、ワールドカップで見えた競技の可能性

インタビュー

オランダ発祥のニュースポーツ、YOU.FO。スティックを使ってリングを投げ合い、得点を競う3対3の競技で、世界20カ国以上に広まっている。まだ日本では知らない人も多いが、昨年はワールドカップが国内で開催された。日本代表としてそのワールドカップを経験した姫子さんに、競技との出会いや魅力、そしてこれからについて聞いた。


「謎でした」から始まった、YOU.FOとの出会い

――YOU.FOに関わることになったきっかけを教えてください。

「最初に聞いた時は、謎でした。全然知らなかったので。しかもワールドカップがあることも知らなかったんですよ。

でも、そのワールドカップを日本で開催するまでにした皆さんの努力がまずすごいなと思って。全然聞いたこともないスポーツなのに、各国から集めて、あんな立派なフィールドでやるっていうのが本当にすごいなと思いました」

――競技そのものより、動いている人たちの熱量に先に驚いた感じだったんですね。

「そうですね。あとは、ありがたいことにいろんなスポーツでお声がけいただくことが多いので、そういう時はとにかくやってみようって思うんです。YOU.FOの場合も、シンプルに面白そうだなと思って始めた感じでした」

――実際に道具に初めて触れた時の感覚はどうでしたか

「教えてもらって最初にやった日に、意外とこんなにできるようになるんだって思いました。もっと真っすぐ飛ばせないんだろうなと思っていたので。

アメフトのボールって最初に触ってもなかなか投げられないじゃないですか。バレーボールも、体育でやったぐらいじゃそんなにうまくならないし。

でもYOU.FOって、初めてやった人たちでも試合形式になれるんですよね。楽しい部分に入るまでが早いというか、そこはすごい強みだなと思いました」

――どんな人に向いている競技だと思いましたか。

「今までスポーツにあまりハマったことがない人とか、メジャースポーツが得意じゃなかった人でも楽しめるんじゃないかなと思います。

最近ピックルボールが流行っているじゃないですか。ああいう感じで、趣味でやるスポーツとしてすごく面白いと思っていて。本気でやるならまた別ですけど、楽しい部分に入るまでは本当に気軽なんですよね」


ワールドカップで見えた、競技の可能性

2025年7月、東京で開催されたYOU.FOワールドカップには8の国と地域から25チーム、約120名が参加した。国内のアクティブな選手数が現在約100人というニッチな競技でありながら、姫子さんがYOU.FOの競技団体と共同で発信したコンテンツは累計60万回以上再生されている。

――実際にYOU.FOで試合をしてみて、得意だなと感じたプレーはありましたか。

「(投げるより)取る方が結構楽しいなと思いました。ゴールエリアでリングをキャッチすると得点になるんですけど、自分は、女の子の中では身長が高い方なので、高いリングを取るのが結構楽しかったです。

ただ(リングを)当てるだけじゃ弾いちゃうので、クッションを使う感じとか、そのあたりはバレーボールをやっていた感覚がなんとなく活きたかなと思います。

スティックを使って投げるので難しそうに見えるんですけど、意外と最初からある程度できるんですよね。ただ試合の中で安定して良いパスを出すとなると、それはまた別で。楽しむ分には気軽にできるけど、ちゃんとやろうとすると奥が深いなと思いました」

―ワールドカップでは中国チームとの試合で実際に得点シーンもありましたね。

「ワールドカップに出るだけじゃなくて、絶対活躍したいと思っていたのでとにかく嬉しかったです!

中国のチームは、なかなか点が入らずヒリヒリした展開だったのでその中で取れたのも、すごく達成感を感じました」

――反対に、難しいなと感じた部分はありましたか。

「自分が空いてるよっていう時に、ここに投げてほしいという意思疎通が難しかったなと思いました。チームで練習できる機会も限られていた中での大会だったので、連携という部分ではまだまだでした」

――いろんなスポーツを経験してきた姫子さんから見て、YOU.FOという競技はどう映りましたか。

YOU.FOってまだみなさんセンスでやっている部分が大きいと思うんですけど、アメフトみたいにルートを決めたり、サインを決めたりすることによって、無限に強くなれるんじゃないかと思って。

まだ言語化されていない部分がたくさんあると思うので、そこを誰かが最初にやったら、競技の質がめちゃくちゃ上がるんじゃないかなと思っています。もともとアメフト出身の方とそういう話をしていて、ルートをもっと活かしてやったら、これトップ取れるんじゃないのって盛り上がったりもしました」


「助けてもらった」から「返したい」へ

――日本代表という肩書きを持つことになって、自分の中でどんな意味がありましたか。

「自分ってスポーツタレントみたいな感じで活動させてもらっているんですけど、競技としての大きな実績って実はなかったんです。だから、日本代表という経験はすごく大きかったです。

十分な準備ができたとは言えない中でも、その経験をさせてもらえたことはありがたかったですし、活動の中でも大きな支えになりました」

――今年はジャパンチャレンジ、そして中国でのワールドカップも控えています。改めて意気込みを聞かせてください。

「前回は出たこと自体が大きかったので、次はちゃんと結果を残したいです。どうだったのって聞かれた時に、ちゃんと何位でしたって言えるようになりたい。

今まで自分はYOU.FOに助けてもらっていた部分があるので、今度は自分が返せるようにしたいなと思っています。話題性だけじゃなくて、ちゃんと勝って、もっと自信を持ってYOU.FOに向き合えるようにしたいです」


プロフィール

姫子
モデル・理学療法士・スポーツタレント。YOU.FO日本代表としてワールドカップに出場。Xリーグアンバサダーとしてアメフトの魅力発信にも取り組むなど、複数のスポーツに関わりながら、競技の魅力を伝える活動を続けている。
Instagram:https://www.instagram.com/himeko_matsu_/


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