【トレーナーの挑戦 〜スポーツに携わる全ての人々の心身の充実を〜】

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現在大学2年生。トレーナーとしての活動に加え、団体設立に向けての準備を進めている笛田翼さんのインタビューです。

 

学生トレーナーとして

スポーツ歴は、野球歴が13年、水泳歴9年、他にテニス、サッカー、陸上もやっていました。野球では、小学生のときに県大会キャプテンで優勝、地区選抜のキャプテンを務め、県選抜でした。中学生でも2、3年生で県大会を連覇して、3年時はキャプテンでした。現在は、スポーツトレーナーとして、東急レイエスのサッカーチームと社会人選手のパーソナルトレーナーをしています。

中学生のチームを見ていて主な活動はトレーニングとケアです。成長期なので神経系の発達をさせながら、いかにパフォーマンスに繋げられるかを実践しています。人間は全身の筋肉を十分に使えていないので、それを引き出してパフォーマンスを上げられるようにしたいのと、人間性も高めてほしいと思っています。

勝利以上主義は良くないと言われてますが、トレーナーとして1番に選手をどう勝たせてあげられるかを考えて活動しています。トレーニングは毎月テーマを持って、教える内容を決めていて、ある月は相手に抜かれないためのディフェンスをテーマにしました。スピード、アジリティー、クイックネスにリアクション動作をプラスしたトレーニングです。そして、野球やアメフトなどサッカー以外の競技の練習を取り入れて、総合的な運動神経の向上を目指しています。

また、社会人選手のパーソナルトレーナーとしては、選手が怪我をしているのでリハビリをサポートしています。また、海外挑戦を目指している選手なので、怪我を治し、ピークに持っていくまでの計画を立てて実行しています。怪我していると動きは鈍くなるので、少しでも動かして筋肉に覚えさせながら、ウェイトトレーニングや体幹トレーニングも行い、受傷部位のケアしながら筋力アップを行っています。

今は、団体設立に向けて4つの会社と話しを進めていて、学生に情報を与えるために講義を聞ける環境を創っていきます。自分が1つのきっかけに反応できたことで、様々なチャンスを得られたので、そのきっかけをまずは作りたいです。そこから、常識や周囲の人に流されず、自分の人生を生きていけるような人が出てきてほしいです。

 

スポーツトレーナーへの想い

自分は小中と野球で成功している人間でした。それでも高校に入ってから怪我を何回もしたり、イップスになったりして高校野球の1年半を無駄にしてしまって、何も出来ない期間がありました。当時は心も体もズタボロで、これが十分に満たされていないと満足してプレーできないことに気づいたんです。

それから野球選手として上を目指していくのは無理だと思って、今後は選手が自分と同じ思いをしないような環境を作っていきたい。と考えるようになりました。それを叶えられる方法がトレーナーでした。

それでも、大学に進学してから1年間遊んでいました。笑 大学1年の頃の生活リズムが、週5で部活、週4で夜勤のバイトです。授業は後ろの席をとって寝てました。それに加えて、毎月3着服を買って、週1で遊びに行って、2ヶ月に1回は髪を染めていましたね。

その1年はありましたが、スポーツトレーナーになりたいという夢を思い出しました。とりあえず勉強することが頭にあったんですけど、将来どのようになるのかは全く考えていなくて、資格のために勉強していました。

それ以外には何も気づかなくて、ある人と出会って、資格を取ってその後どうするのか。トレーナーとしてどんな人にどんな価値を与えるのか。と聞かれて、そのための準備をしていないことに気づきました。自分の本当にやりたいことは、以前から持っていたはずでしたが、それを忘れていました。話を聞いて一歩を踏み出したことで、将来やりたいことのために動くようになりました。

 

スポーツに携わる全ての人々の心身の充実

自分の理念として、「スポーツに携わる全ての人々の心身の充実」というのがあり、この心と身体の2つが充実していることがあるべき姿だと思います。

 

そのために将来、4つのビジョンを持っています。

トレーナーとして目の前の人の心と身体の悩みを解決していくこと。

学生にきっかけを与えられるプラットフォームを創ること。

人々の健康を支えるために、会社の福利厚生のサービスを行うこと。

総合型スポーツ施設を創ることをやっていきたいです。

 

今は、学生にきっかけを与える環境を創る準備を進めています。スポーツトレーナーは感情を売る仕事で、今後の需要は高くなると思っています。ただ、トレーナーとして将来活躍できる絵が見れずに、悩む学生がいるのも事実です。

自分の団体から幅広く講師を呼んで、トレーナーとしてトップで活躍する人を見せることで、それを解決していきたいです。また、学生は自分のやりたいことを見つけて、好きな方向に進めるようになってほしいです。

まだ自分の色を持っていない学生は、白いキャンバスのようなものです。その上に好きな色を置いていって、自分なりの色を作って欲しい。濃い色を持つ人、2色を掛け合わせた色の人、さまざまな色を持つ人など個人の色を持つ人を輩出できるような環境にしたいです。そのために自分は学生に情報を提供して、きっかけを作ります。そのきっかけを逃さないような人になってほしいです。

 

アスリートを支える総合型スポーツ施設を

いろいろなスポーツ施設がありますが、僕は育成年代のための施設を創りたいです。育成年代をターゲットに絞って悩みを解決していきたい。これは、自分が学生時代にほしいと思っていた環境です。

選手として1番成長する時期だからこそ、その年代を支えていきたいです。現時点で育成年代は、問題点が大きいにもかかわらず、十分なフォローができていないと思います。今は各高校にウェイトルームあると思いますが、そこでトレーニングはできてもメンタルのリカバリーや、練習や試合後のケアはできないと思います。

トレーニング、コンディショニング、カウンセリング、有酸素ルーム、プールなど様々な施設が1箇所に揃う環境を創り上げていきたいです。その環境があることによって、個人にあったトレーニング、リカバリーをしてほしい。トレーニングは自分との戦いで、各選手の問題点を解決できる場にしたいです。

怪我している選手がマネージャーのように活動するチームもありますが、それでも選手は選手です。すぐに怪我を治して、チームの一員をプレーヤーとして頑張りたいと想いを持っています。心と体が充実しながらプレーに集中できる環境を創ること。心も身体もケアして、選手として活躍できるようにサポートすることで、後悔しないような選手を増やせると思っています。

 

メッセージ

学生がトレーナーの勉強をしていても、まだ学び足りないという理由で現場には出ない人がいます。ただ、僕はそこで、現場ではできないと答えるのはもったいないと思います。今できることで経験を積んで、自分の持つ知識だけでも助けられる人はいることを知りました。

スポーツトレーナーは人を助けるのが仕事です。一人の人に会って、緑髪の少年がここまで変われました。今、勉強してる人たちにきっかけを少しでも与えられたら、すごく成長できると思っています。この記事を読んで、動き始めてくれる学生がいたら嬉しいです。

インタビュー/記事執筆

【藤原】

Vektor創設/94世代/平昌五輪視察
Twitter:https://twitter.com/vektor_daihyo