「佐野市での根付きを感じる」山本武白志がクリケットで目指すこと

世界では競技人口のトップクラスに入るクリケット。日本ではまだ発展途上のスポーツではありますが、現在は野球選手からクリケット選手へとキャリアチェンジを行なう例もあります。日本国内では、栃木県佐野市がクリケットの聖地として行政とクリケット協会で積極的に取り組みを行なっています。今回は、現在佐野市のチームに所属し、クリケット選手として活動する山本選手のインタビューを実施いたしました。佐野市でのクリケットで実感すること、今後の活動目標を教えていただきました。

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【選手プロフィール】

山本武白志

1998年2月17日生まれ
2020/2021クリケット日本代表強化選手団
元プロ野球選手

佐野市とクリケット。スポーツで地域活性へ

 

ー佐野市ではクリケットを体験する機会が多いのですか?

日本では環境的に、グラウンドや練習する場所が一番整っているのが佐野ですね。あとは学校にも体験できる授業に行っているので、やりやすいと思います。

 

ークリケットの根付きを地域で感じることはある?

ありますね。

 

ー具体的なエピソードはあるのでしょうか?

僕が街でいろんな場所に行くと、「クリケットやっているんだ」って話が広がったり、「応援してます」と言ってもらったり。まだまだこれからの部分もあるけど、地域に根付いてきていると思います。僕も2年しか住んでいないんですけどね。

 

ー地域として応援してくださる方が多くいるのですね。

はい。僕の周りの人がクリケットに理解がある。クリケットを応援してくれる人が多いので、自然と応援されていると感じます。ただし、まだまだ知らない人、ちゃんとわかっていない人もいると思うので、そういう人も引き込めたら良くなると思います。

 

ーそのような面では、クリケットカフェは一つの役割を果たしたと思いますか?

こういう宣伝の仕方もあるし、街のイオンでイベントもやったりしているので、それで認知度は徐々に上がっていたと思います。

子供たちが喜びそうな練習を

 

ー3月16日がクリケットカフェがラストと聞きましたが、それ以降の活動の変化はあったのでしょうか?

クリケットの始めた頃にお世話になっていたラーメン屋さんの日光軒があるのですけど、お昼時はバイトを受け入れてもらって、夜はクリケットの子供達のコーチを先週から(3月)始まりました。その二つをメインでやっていくことになりますね。

 

ーそのコーチの活動は、子供たちの対象はどれくらいの層ですか?

小学生、低学年から高学年ですね。やり始めの子もいるし、何年も前からという人もいて、バラバラです。どんどん来れるように受け入れていて、トータルで先週は小学生が15人くらいでした。

 

ーほとんどが男の子ですか?

女の子もいるけど少なくて、大体男の子ですね。

 

ー実際に教えて交流して感じることはありましたか?

まだ手探りだけど、どこまでやれるかは正直わからないところもあります。変なことは伝えられないし、責任を持って伝えることは伝えていく必要がありますね。

 

ー子供達が増えていくことで今後が強くなると思いますが、競技を発展させるために指導者の立場を引き受けたのでしょうか?

指導者というのもあるけど、選手ありきだと思っています。選手を第一にやっていって、子供達にも技術的なものを教えるレベル(段階)でもない子や、体を動かすだけの子もいるから、楽しくできたらいいんじゃないかなと思っています。

 

ーこんなふうに楽しんで欲しいとかありますか?どう楽しんで欲しいですか?

自然と上達に繋がる練習や、子供達が喜びそうな方法をイメージしながら考えてやっていければいいと考えています。

今後の目標とは

 

ー選手としての活動、普及面の活動で、持っている目標はありますか?

去年は1試合100打点(センチュリー)を達成できたので、今年は2回、長い試合の形式と短い試合で達成したいです。あとはチームとしても優勝を目指してやっていきたいです。

 

ー今は頑張っていることや普段取り組んでいることはありますか?

佐野市に在住の人が全てではないので、まとまって練習することはなかなかできないです。ただ、佐野にいるメンバーだけでやっているときはバッティング、守備、人数が少ない中で個人練習を濃くやっています。

 

ー佐野市在住ではない方は、遠方の人もいるのですか?

茨城とか、埼玉、千葉からもきていますね。

 

ー会う機会も多くないのでしょうか?

試合以外はほとんど会わないですね。チームでは火曜の夜に練習はしていて、来れる人には来てもらうようにしていますね。

 

ー今後、クリケットに関わりたい人に向けてメッセージをお願いできますか?

協会の人たちも常々言っていることなんですけど、誰でも気軽に始めてもらいたいと言っていて、気軽にやりやすい環境を作ってくれているので、気軽な感じで「始めたいです!」と言ってもらいたいです。僕もそうだったので、わからないことがあれば連絡してみて欲しいですね。

 

ー選手を応援するにはどんなサポートがあると嬉しいですか?

やっている側からすると、試合を観にきてくれたら嬉しいです。日本代表のワールドカップ予選が10月にあるので、観に来てくれたら嬉しいですね。あとは、そういう人を呼び込むためにもいろんな場所で普及のイベントが出来たらいいなって思っています。

 

ーありがとうございます。トップの選手の方々の試合を楽しみにしています!

僕も選ばれるように頑張ります。

後編はここまでです。

クリケットの今後の試合に関する情報はこちらで知ることができます。

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【インタビュー・執筆】

藤原昂亮
本メディアMy Sportsの運営者。ARスポーツ「HADO」の選手としても活動し、日本ランキング18位。
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