映画・ハリーポッターシリーズに登場する「クィディッチ」というスポーツをご存知でしょうか。実はこの魔法界のスポーツ「クィディッチ」が、私たちのいる地上でも繰り広げられているのです。しかもそれは一部のハリポタファンがごっこ遊びをしているようなものではなく、世界中で行われていて、しかもワールドカップまで存在するスポーツなのです。
今日はそんなクィディッチの日本代表である”なおきさん”にお話をお伺いしました。
―どれくらいの頻度でクィディッチの練習をしているのですか?
このチームはまっしーさんがずっと継続をしているので、基本的に週に一度、土曜日に練習をしています。クィディッチの練習は普通に生活の一部なので、土曜は基本的に他の予定は入れず、毎週練習をしていますね。
―他には何かスポーツはされているのですか?
いや、何もやっていないですね。クィディッチだけです。
―日本代表選手としてのポジションはどこですか?
最初はチェイサー(※1)として選ばれていましたね。その他にキーパー(※2)というポジションもあって、キーパーはチェイサーと似ているんですけれども、ゴールの近くで当てられても大丈夫なポジションなんですね。なので、チェイサーで選ばれてはいるものの、キーパーとして試合に出るというのも狙っていましたね。
1年ぐらい前、ワールドカップがなくなると決まってからは、ビーター(※4)としてもプレーをするようになってきました。丁度その頃から、このチームに新しいメンバーが入ってくるようになったので、その人たちはチェイサーに入って、自分はその枠を空けるためにビーターになって、、という感じです。
―素人ながら、ビーターはドッジボールでいうボールを持っている人と同じ役割なので、すごい楽しそう、って思っていました。実際に試合を見てみるとかなり重要な役割だなと思ったのですが、やっぱり重役ですか?
そうですね、ビーターが1番頭を使うと思います。チェイサーとして入っていると「今投げないでよ!」とか「当てるならこっちの人でしょ!」って思う事はありますね。笑
でもビーターの支えがあってチェイサーはゴールを決めることができるので、とても大事なポジションですね。
―いろいろなポジションを経験されてご自身が一番面白いと思うポジションはズバリどこですか?
うーん…。やっぱりチェイサーかな。「点を取る」というのが一番分かりやすいですし、モチベーションにもつながりますからね。
―チェイサーとしてプレーをしていて「今の気持ちいい!」「今のよかった!」というような心に残るプレーはありますか?
結構クィディッチの得点パターンは限られていて、1つはボールを持って一人が突っ込んでいってゴールを入れるパターン。もう1つは突っ込んでいったところに相手が出てきたらそのウラを取って仲間にパスしてゴールを入れるパターンが主流だったのです。
そこで1年ほど前からこのチームで練習しているのが、「長距離シュート」なんですよ。走りこんで相手が来る前に思いっきりボールをゴールに投げて決めるっていう感じです。個人的にはすごい良いプレースタイルなんですよね。自分自身の身体の線が細いので、タックルありの中だと、衝突されると結構体力が削られてしまうんですよ。なので、衝突される前にボールを投げてゴールに入れるっていうのが、自分に合っているんです。
1年ぐらい前から練習をし始めていて、このチーム内だと「決めて当たり前」というような基準になり始めましたね。1年ぐらい前の日本国内では全然そういうプレースタイルはなくて、みんな突っ込んでいって点を取るか、パスをしながらタイミングを合わせて点を取るかしかなかったんですけれど、そこに新しい選択肢ができました。
―では次回の国内試合では、その新たなプレースタイルで注目を集めるかもしれないですね!
そうですね。ただ実は結構対策もされ始めていて、ディフェンスに出てこないでゴール前で手を挙げて待たれるというのもあるので、どんどんまたそれの上を行く戦術を見つけないといけないなと思いますね。 (おわり)
チェイサー(※1):ボールをゴールに入れて得点を取る人(3人)
キーパー(※2):ゴールを守る人(1人)
ビーター(※3):相手プレイヤーを妨害する人(2名)
取材クラブ:KATAYABURIクィディッチ東京
20~30代の男女を中心に定期的に練習を行なっています。初心者大歓迎!
<ライタープロフィール>
たっしー
誕生日:1995.7.18
趣味:YouTubeを見る、読書、スポーツ観戦、ゲーム
スポーツ経歴:水泳・テニス・卓球
ひとこと:マイナースポーツの魅力を多くの人に届けたい!プレイヤーたちの発信のサポーターになれるよう取材をしております!
MYSPORTS
自分だけのスポーツと自分だけのストーリーを。その人にあったスポーツの選択肢を増やし、その人だけのオリジナルの関わり方を届けるメディアを目指しています。主に、本メディアではマイナーと言われるスポーツを対象に、その競技や選手、関わる方々を応援しています。