社内イベントの一環としてスポーツを検討したことはありませんか?
社員同士の交流を増やしたい、健康経営の一環として体を動かす機会をつくりたい、普段の仕事では見えない一面が見える場にしたい。そうした目的でスポーツを選ぶこと自体は、良い選択肢だと思います。
ただし、「トレンドだから」「盛り上がりそうだから」」経営者がやりたいから」という理由だけで決めてしまう前に、一度立ち止まってほしいとも思っています。会社の予算を使って実施する以上、参加した社員にとって意味のある時間になっているか。運動が得意な人だけが楽しむ場になっていないか。そのイベントのあとに、社内に良い空気が残るのか。そこまで見ておく必要があります。
社内イベントでスポーツを選ぶときに大事なのは、競技名だけではありません。参加する人の顔ぶれと、実施する目的まで見ておくことです。
経営者はやりたい。でも社員がついてこないことがある
以前、企業研修でフットサルを取り入れたという話を聞いたことがあります。経営者は「これはいい」と思って企画したそうです。ただ、実際にやってみると、参加した社員の反応はあまり良くなかったと聞きました。競技として盛り上がったのは一部の社員だけ。それ以外の人には、「これ、何の意味があるんだろう」という空気が残ってしまったそうです。
これは、フットサルが悪いという話ではありません。フットサルに限らず、運動会でよく見かける種目や、競技性の高いスポーツは、運動が得意な人には楽しくても、そうでない人には参加しづらいことがあります。
走るのが速い人。球技経験がある人。勝負ごとが好きな人。そういう人たちは自然に前に出られます。一方で、運動が苦手な人は、ミスをしないように目立たない場所にいたり、ほとんど見ているだけになったりします。その状態で「交流になりました」「チームビルディングになりました」と言うのは、少し無理があると思います。
会社のお金を使って、かえって社員を白けさせてしまうなら本末転倒です。
運動が苦手な人が置き去りになる種目の特徴
社内イベントで気をつけたいのは、運動能力の差がそのまま出やすい種目です。たとえば、こういう特徴があると、運動が苦手な人は入りづらくなります。
- 走力や瞬発力の差が出やすい
- 経験者がかなり有利になる
- 個人の失敗がチームの勝敗に直結する
- ルールを理解するまでに時間がかかる
- 接触や転倒への不安がある
もちろん、こうした競技が悪いわけではありません。社内に運動好きな人が多い会社なら、十分に盛り上がることもあります。ただ、全社員が参加するイベントや、部署を越えた交流を目的にするなら、運動が苦手な人の目線は外さない方がいいです。
「参加しているけど、楽しめてはいない」「チームに迷惑をかけないようにしている」「早く終わらないかなと思っている」。こういう人が多くなると、社内イベントとしては成功とは言いづらくなります。
運動神経の差が出にくい競技もある
一方で、運動神経の差が出にくいスポーツもあります。たとえば、モルック、HADO、YOU.FO、ビリッカーのような競技です。
こうしたニュースポーツやマイナースポーツには、運動が苦手な人でも入りやすい要素があります。体の接触が少ない。年齢や性別を問わず参加しやすい。走る速さだけで勝敗が決まりにくい。初めての人同士でスタートしやすい。自分たちで判定しながら進められる。このあたりは、社内イベントとの相性が良い部分です。
私自身、昨年だけでも全国8都道府県ほどで、こうした競技の出展や運営に関わりました。子どもから大人まで、幅広い年齢層に教える機会がありましたが、初めての人でも参加しやすい競技には共通点があります。それは、最初から上手くなくても、その場に入れる余白があることです。
ですが、競技選びが全てでもありません。設計次第ではいずれのスポーツも運動神経や経験に関係なく、目的に沿ったイベントを実施することが可能です。
「思ったより難しい」から「できた」に変わる
ニュースポーツやマイナースポーツを初めて体験する前に、「難しそうなイメージがある」と言う声をよく聞きます。狙った場所に投げる。飛んできたものを取る。味方とタイミングを合わせる。簡単そうに見えて、最初はなかなか思い通りにいきません。
でも、少し続けていると、だんだん感覚がつかめてきます。「今のはうまくいった」「もう少しでできそう」「次はこうしてみよう」。そういう瞬間が出てくると、場の空気が少し変わります。最初は遠慮していた人が、自分からもう一回やってみようとする。隣の人にコツを聞く。うまくいった人に声がかかる。
この「思ったより難しい」から「できた」に変わる過程は、運動が苦手な人にとっても入りやすい体験になります。最初から上手い人だけが活躍する競技ではなく、初めての人にも伸びしろがある競技。社内イベントでは、そこが大事だと思っています。
競技を選ぶだけでは足りない
ただし、運動神経の差が出にくい競技を選べば、それだけでうまくいくわけではありません。同じ競技でも、目的によって設計は変わります。
社員同士の交流を目的にするなら、ただ試合をして終わりでは弱いです。参加者同士が声をかけやすいルール説明になっているか。初めての人が孤立しない進行になっているか。勝ち負けだけで終わらず、終わった後に少し会話が残るか。そこまで考えないと、スポーツを入れた意味が薄くなります。
チームビルディングを目的にするなら、競技中の動きだけでなく、終わった後に何を振り返るかも必要です。どんな声かけがあったのか。うまくいった場面では、誰がどんな役割をしていたのか。仕事の場面に置き換えると、何が見えるのか。ここまで設計するなら、競技の知識だけでは足りません。その場をどう進めるか、何を残すかまで考える必要があります。
社内イベントでスポーツを使うときは、「何をやるか」と同じくらい、「何を目的にどのように進めるか」が大事です。
外部に相談した方がいいケース
社内だけで企画できるイベントもあります。一方で、次のような場合は、最初から外部に相談した方が進めやすいです。
- 運動が苦手な社員も参加しやすい内容にしたい
- 年齢差や体力差がある
- 会場がまだ決まっていない
- 普通の運動会とは違う企画にしたい
- ニュースポーツを取り入れたい
- 当日のルール説明や進行まで任せたい
- 社員交流やチームビルディングの設計まで考えたい
特に、運動が苦手な人を置き去りにしたくない場合は、種目選びだけでなく、ルールの伝え方や進行まで含めて見た方がいいです。「何をやるか」だけでなく、「誰が、どう参加できるか」。そこまで考えることで、社内イベントの体験は変わります。
すでに協賛しているスポーツがあるなら社内にも生かせる
もし自社がすでにどこかのチームやアスリートに協賛しているなら、その競技を社内施策にも生かせないか考えてみる価値があります。
協賛は、社外への発信だけで終わらせなくてもいいはずです。社員がその競技を体験する機会を作れば、会社としてなぜそのチームやアスリートを応援しているのかが伝わりやすくなります。社外に発信しているメッセージと、社内で実際に体験していることがつながる。協賛の価値を社内にも広げる方法として、スポーツ体験は使えると思います。
ただし、これも競技をそのまま持ち込めばいいわけではありません。参加者の運動量、安全面、会場、目的に合わせて、社内向けに設計し直す必要があります。
MYSPORTSで相談できること
MYSPORTSでは、社内イベントや企業レクリエーションでスポーツを取り入れたい企業向けに、人数・会場・目的に合わせたスポーツ体験の設計と当日の進行を行っています。運動が苦手な人も参加しやすいニュースポーツ体験や、普通の運動会とは違う社内イベントづくりを相談できます。
私自身では、YOU.FOという競技で世界大会を経験しながら、国内での普及、体験会、イベント運営にも関わってきました。競技者としてだけでなく、初めて体験する人にどう伝えるか、どうすれば場に入りやすくなるかを考えながら活動しています。
たとえば、次のような段階でも相談可能です。
- 社内イベントで何を選べばいいか分からない
- 運動が苦手な社員も参加しやすい内容にしたい
- 普通の運動会とは違う企画を探している
- 社員同士の会話が生まれるスポーツを入れたい
- チームビルディングにつながる進行まで考えたい
- YOU.FOやニュースポーツを体験してみたい
スポーツを入れること自体が目的になると、参加者の温度差が出やすくなります。大事なのは、自社の目的に合った競技を選び、参加者が入りやすい形に整えることです。




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