2024年12月7日〜8日、台湾の高雄市にて、ビーチチュックボールの日本代表チームが試合を行いました。
筆者もプレーヤーとして参戦したなか、日本代表メンバーにも話を聞きながら遠征を振り返っていきます。
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チュックボールとは?
チュックボールは、1970年代にスイスの生物学者ハーマン・ブラント博士によって考案されたスポーツです。ブラント博士は、「怪我を減らし、誰でも楽しめる競技を作る」という理念のもと、身体的接触を極力排除し、フェアプレー精神を重視するルールを作り上げました。
試合は2チームに分かれ、それぞれ7人のプレーヤーがコートで対戦します。
コートの両端には「リバウンドフレーム」と呼ばれるネットが設置され、選手はボールをこのフレームに向かって投げます。フレームに跳ね返ったボールが地面に落ちれば得点になりますが、相手チームにキャッチされると得点になりません。
ルールの特徴として、身体接触の禁止、3秒以内のパスやシュート、そして3回までのパス制限が挙げられます。50年以上の歴史を持ち、台湾を始めヨーロッパではイタリアなど強豪国として知られています。
初めてのビーチでの試合
これまで日本では主に体育館でのプレーが中心でしたが、今回は初めてビーチでの大会に挑戦しました。
「砂の上でプレーするのは初めてで、最初は足が取られて思うように動けなかった。でも、試合を重ねるうちに少しずつ慣れてきた」(古田キャプテン)
今回のメンバーは5人。通常7人制ですが、ビーチでは、コートもネットは片面、人数も5人制でした。足元もコートの広さも人数も異なる環境での挑戦です。
「経験値の違いもあり、日本では試合数をこなすことも多くないので、更なる特訓が必要」と、世界トップの台湾プレーヤーとの差を痛感しました。
台湾でのチュックボール事情
世界トップレベルのチュックボール環境
台湾では、チュックボールが子どもの頃から親しまれており、特に小学生の時期に基礎技術や戦術が徹底的に指導されています。そのため、選手のシュートフォームの美しさは圧巻でした。
また、現地の試合会場では、日本の選手たちが試合に挑む姿に声援を送ってくれました。台湾でチュックボールがいかに人気のあるスポーツであるかを実感する場面でもありました。
おもてなしと異文化交流
試合の合間には、現地の協会からの手厚いサポートを受けました。試合後には車での送迎や観光案内、さらには地元の美味しい料理の提供があり、選手たちは台湾文化に触れながら充実した時間を過ごしました。
「試合だけでなく、現地の方々との交流も素晴らしい経験でした。特に通訳の方のおかげで、言葉の壁を感じずに過ごせたのが本当に助かりました」(津守選手)
さらに、世界チュックボール連盟の会長からも励ましの言葉をいただき、日本での普及活動や選手の強化に対する応援を受ける場面もありました。
試合が行われたビーチでは、地元の「トマトまつり」も同時開催されていた。
しっかりトマトも食べました!
東京拠点復活へ!
遠征を終えた選手たちは、国内での活動の必要性を改めて実感。特に東京での拠点復活については、具体的に話が進んでいます。
古田キャプテン
「予定では1月中旬から活動を始めます。毎月の定期的な新規受け入れの機会を作り、また世界に挑戦できるように、そして国内のチュックボールを盛り上げていけるようにしたいと思います。愛知や福島には経験豊富な強力なプレーヤーが多く、そこに少しでも新規チームとして追いつけるように東京も頑張りたいです」
「これから始める人にとって、まずは楽しくチュックボールをできる環境を作ることが優先だと思います。そのための機会をどんどん増やしていきたいです」
少しでも興味のある方は、下記案内を更新しますのでご確認いただけましたら幸いです。
国内でのチュックボール情報
体験会情報
東京:随時更新予定 1月中旬予定
SNS:チュックボールクラブAllons-y tokyo
他エリアのチーム情報
福島・愛知でチーム活動があります。
記事執筆
チュックボール日本代表&スポーツ案内人 こーすけ