スポーツ団体とブランドの関係は、外から見ると「協賛」という言葉一つで片づいてしまうことがあります。でも、実際に運営やプレーの現場にいると、そこにはもっと泥臭くて、温かい手触りがあります。
活動がユニフォームや記念Tシャツといった「形」になり、それを誰かが身にまとう。そのプロセスに、競技の枠を超えて関わってくれる人がいるだけで、マイナースポーツの伝わり方は大きく変わります。
2025年のYOU.FOにとって、そのパートナーとなってくれたのが、さいたま市発のアパレルブランド「shigecco(シゲッコ)」さんでした。この一年、私たちが一緒に何を作ってきたのかを振り返ります。
1|始まりは雨の「Japan Open」。対話から支援の形が見えてきた
最初の接点は、2025年4月に東京・墨田区で開催した「YOU.FO JAPAN OPEN 2025」でした。当日はあいにくの雨でしたが、韓国チームも来日し、延べ100名を超える人々が会場のフクシ・エンタープライズ墨田フィールドに集まりました。

この大会で、shigeccoさんには物品提供という形でサポートしていただきました。
普及段階にある競技にとって、競技の外側を一緒に支えてくれる存在がいるのは、運営としてもプレーヤーとしても本当に心強いことです。何もないところから活動の土台を少しずつ整えていく感覚を、共感してもらえるパートナーがいる。この大会をきっかけに少しずつ会話が増え、取り組みは次のステップへと進んでいきました。
2|日本代表のユニフォーム。競技の「見え方」を変えたデザインの力
特に大きな挑戦となったのが、2025年7月に日本で初開催されたワールドカップ「YOU.FO Ringcross World Cup 2025」でのユニフォーム制作でした。
通常、日本代表のユニフォームといえば1〜2種類です。しかし、自国開催となった今大会では、開催国の利を活かして多くの日本チームが出場することになりました。これは普及段階にあるマイナースポーツならではの、少し特殊で、かつ喜ばしい状況です。
「日本代表という一つの括りではなく、出場する9つのチームそれぞれにアイデンティティを持たせたい」
そんな私たちの無茶とも言える相談に、shigeccoさんは真摯に向き合ってくださいました。結果として完成したのは、なんと「9チーム分、9色のカラー展開」。

各チームが自分たちのカラーを選び、それぞれの想いを背負ってコートに立つ。 9色のユニフォームが会場で一堂に会した時の光景は圧巻でした。単なる「ウェアの提供」ではありません。一つひとつのチームの事情を汲み取り、膨大な手間を厭わずに9つの個性を形にしてくれた。その柔軟な対応と、競技の未来を信じてくれる姿勢に、私たちは言葉では言い尽くせないほどの「誠実さ」を感じました。
この9色の彩りは、そのままshigeccoさんが一人ひとりのプレーヤーに寄り添ってくれた「優しさの証」でもあります。


また、同時に制作した記念Tシャツは、国内外の参加者が自然に袖を通している光景を会場のあちこちで見かけました。
新しいスポーツにおいて、こうしたアイテムは「それは何のユニフォーム?」という会話の入り口になります。競技の説明よりも先に、まずは興味を持ってもらう。記念Tシャツがその大事な役割を担ってくれました。

ピンクの記念シャツ
3|「作る」の先にある喜び。この循環を恩返しに繋げたい
この一年を振り返って感じるのは、「制作物が増えた」という事実以上に、やり取りを重ねる中で信頼関係が深まっていった実感です。
特に印象に残っていることがあります。YOU.FOがメディアに取り上げられ、選手がユニフォームを着て活動している姿が露出した際、shigeccoさんから「自分たちが作ったウェアがメディアに出て嬉しいです!」と、本当に喜んでいただけたことです。
作ってもらったものを私たちが大切に使い、それが世に出ることで、作り手の方々にも喜んでもらえる。その反応をいただけたことが、何より私たちも嬉しかったです。同時に、少しでも「恩返し」というか、もっと力になりたいという気持ちが自然に湧いてきました。
身に着けてくれる人が増えれば、作り手も嬉しい。その姿を見て、私たちもさらに競技を広める原動力になる。こうした「喜びの循環」こそが、スポーツとブランドが一緒に前へ進むための、一番自然で理想的な形だと思っています。
YOU.FOという場所がハブになって、こうした素敵な取り組みをもっと生み出していきたい。2025年のshigeccoさんとの歩みは、その大きな可能性を具体的に感じられた一年でした。
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「今日も私は可愛い」をコンセプトにした、錦鯉のアイコンが目印のさいたま市発アパレルブランド。公式オンラインショップではシンプルながら可愛くて着やすいTシャツやパーカーなどの使いやすいアイテム展開中。2024年より本格的にスポーツアイテムの販売や、チームスポーツウェア/記念グッズの製作を開始。日常生活やスポーツシーンに、shigeccoのアイテムが”可愛さ”をプラスします。





