韓国で開催された第2回YOU.FOアジアカップに出場してきました。 今大会は、開催国である韓国から5チーム、日本から2チーム、香港から2チームの計9チームが集結。僕たちのチームは優勝、そして連覇という明確な目標を掲げてこの地に乗り込みました。
結果は3位。 数字だけを見れば表彰台には届いていますが、今の僕の中にあるのは「不完全燃焼」という重苦しい感覚だけです。悔しさと、自分自身への憤り。それ以外に言葉が見つかりません。
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決勝に立てなかった現実と、1点の重み
準決勝で敗れた相手は、日本から出場していたもう一つのチームでした。 普段から一緒に練習し、お互いの手の内も、癖も、強みも知り尽くしている仲間であり、ライバル。その相手に、最後はシュートアウト(サドンデス形式の投げ合い)の末に敗れました。
緊迫した試合になればなるほど、1点の重みはとてつもなく大きくなります。 その1点は、たった1本のパスが正確に通っていれば取れていたかもしれない。 その1点は、自分のポジショニングがあと数センチ、あるいは数十センチずれていれば防げていたかもしれない。
YOU.FOはスティックという道具を介してリングを操る競技です。手で直接リングを扱うわけではないからこそ、道具特有の「不正確さ」が常に付きまといます。数ミリの角度の狂い、一瞬のリリースのズレが、数メートル先のターゲットでは大きなズレとなって現れる。
あの一瞬の判断、あの一瞬の技術。その精度をどこまで徹底できていたのか。「できていなかったから負けた」。今はそう自分に言い聞かせるしかありません。
通用しなかったのではない。「繋げられなかった」
大会を通して、僕自身のコンディションは決して悪くありませんでした。 韓国の大学生を中心としたチームは、二十歳前後の若さゆえの爆発的なスピードやジャンプ力を持っていました。しかし、そこに対して自分が守備で後れを取るとは微塵も思っていなかったし、高い位置へ放たれるパスの処理(ハイボールの競り合い)においても、十分に自分の高さで制圧できる自負がありました。
攻撃面でも、自分なりの得点パターンや、相手を崩すための動き出しは準備できていました。コンディションは大会に向けて右肩上がりに良くなっていたし、能力的な伸びも確かに実感していました。
けれど、その「個の力」を「チームとしての勝利」にうまく接続することができなかった。 自分の持っている武器を、チームの戦術というパズルの中にピタリとはめ込むことができなかった。そこにこそ、僕の取り組みの甘さがあったのだと感じています。
チームスポーツとしての「じゃんけん」
YOU.FOには、戦術の相性があります。 ポゼッション(保持)を重視して繋いでいくのか、あるいはカウンターや速攻で一気に仕留めるのか。それはまるで「じゃんけん」のように、相手がグーならこちらはパーを出す、といった戦略的な噛み合わせが求められます。
5人のプレイヤーがいる中で、僕はチームにとっての「新しい選択肢」になりたかった。 チームが今のスタイルで行き詰まった時、僕が入ることで別の形――例えばグーしか出せない状況でチョキやパーも出せるようになる――を提示し、戦術の幅を広げる存在です。
しかし、今回の僕はその「オプション」になりきれませんませんでした。 自分の能力をどうチームに還元し、相手が嫌がることを徹底してやり抜くか。そのプロセスの解像度が、圧倒的に低かった。連携不足を理由にすることなど簡単ですが、ピッチに立てばそんなことは何の言い訳にもなりません。圧倒的な個があれば、連携の壁すら突き破ってチームを勝たせられたはずだからです。
支えてくれる人の存在と、次へのアクション
今回の遠征にあたっては、クラウドファンディングを通じて多くの方に応援をいただきました。 正直、YOU.FOというまだ世の中に広く知られていないスポーツを、これほどまでに応援し、信じてくれる人がいるんだという事実に、改めて身が引き締まる思いです。
だからこそ、この「不完全燃焼」のまま終わるわけにはいきません。 今後の具体的な技術改善やチームビルディングの詳細については、支援してくださった方々への活動報告として別途深く共有させていただきますが、まずは自分自身の根底にある「取り組みの姿勢」を叩き直します。
2026年ワールドカップでの「常勝」を誓う
周りから「お疲れ様」と言ってもらえるのはありがたいですが、僕の中には1%も満足感はありません。おめでとうと言われたいとも思わないです。ただ悔しさしかありません。
でも、このままで終わるつもりはありません。 幸いなことに、昨年のワールドカップで優勝しているため、僕たちには今年の7月に行われるワールドカップへの出場権があります。中国での大会では、アジアカップより多くのチームが参戦してくるため、決して簡単な大会ではありません。
今回の負けで思い知らされた「1本のパス、1つの判断の重み」、そしてチームとしての総合力。次は必ず結果に変えます。次は「不完全燃焼」なんて言葉は使いません。やるべきことをすべて徹底し、次は必ず世界の頂点を獲りに行きます。
応援いただいた皆様のご紹介
柴田利 様
元脇周也 様
水野翔太 様
能勢雷人 様
遠藤敦史 様
松沢明広 様
増田充弘 様






