MYSPORTSではスポーツ系記事の更新も行っていますが、日々発信されているスポーツやアスリートのSNSを研究し、現在はSNS運用の支援も行っています。ということで、今回は企業のSNS担当者向けにアスリートの発信を知ってもらいたいと思います。
TwitterやInstagram、TikTokなどを活用するアスリートたちの発信には、企業アカウント運用のヒントが転がっているかもしれません。
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運用は大変。悩み事はとにかく忙しい
「SNSだけやればいい」という専門の職であれば良いですが、中小、ベンチャー企業、個人店舗などなどそんな余裕もない場合も聞きます。
なのに担当することになって、やり方もわからず、元々の業務もこなさなければならず…
とにかくフォロワー増やせ!なんて言われたりするももう大変。
実はこれは、スポーツやっている人も同じなのです。仕事をしながら、自分のトレーニングをしながら、競技のことや自分のことを発信する人が多いです。
競技だけに集中するには、スポンサーさんがいることが前提になります。プロで生活しているアスリートもいますが、それだけで生活できているのは一握り。
そんな方々が自分のスポーツを盛り上げようと、自分を知ってもらおうと競技を盛り上げようと日々SNSに触れています。
状況は似ているかもしれません。
中小企業や個人店舗。特にマイナーな競技ほど…
Jリーグ、プロ野球、Bリーグなどプロリーグのある選手たちのSNSは影響力大きい人がいます。それと同様に、テレビでCMを出せる企業のように、大企業であればできることはたくさん。
一方で、個人店舗、小さな企業では限られたリソースでSNSを活用し、一般には自社を知られていない状況でSNSを活用し始めるはずです。
それと同様に、ニッチなスポーツでは自分の名前どころか、スポーツの名前やルールすら知ってもらえない状況から発信をする例が多々あります。マスメディアへの露出のないスポーツ、プロのないスポーツはなかなか取り上げられることはありません。
前提条件を考えると意外と似ていると思いませんか?
どう活用している?成功事例は
手広く様々なSNSをしている人もいますが、自分の得意分野のSNSを選択して、そこで発信をしています。更新が止まってしまう方も見ますが、自分にあったSNSを選択している選手は、アカウントが盛り上がっていますし、発信が伸びている人は日々投稿を継続しています。
全てのSNSに手を出しては、どれも中途半端になっている担当者さんはいませんか?
現在事例を集めているのですが、競技状況や選手によって活用方法は様々あることがわかります。エゴサーチをこまめにしたり、練習風景や大会報告、日々の取り組みを発信したり、バズらせることもあったり。
活用している人たちは、そのスポーツの状況を把握し、どのような発信ができるのか日々考え、作る中で、誰に対して、自分をどのように見せるのかを実践しています。
仕事をしながらSNSを活用できるように、トレーニングだけでなく発信活動にも力を入れるアスリートは多くいます。
結果として、フォロワー数が増えている方や、メディア露出がされたり、クラウドファンディングで応援してもらえたり、イベントをすると人が集まったり。他にも、スポンサー企業が集まるなど成功している事例は多々見かけます。
実は、企業がアスリートと組むと良い理由
ただ、プロのないスポーツは前述した通りに、そこまで知られていないのが事実です。どれだけ頑張っていても、テレビで取り上げられる力には敵わない。
そんな状況でも、発信の力がついているアスリートや競技があります。スポーツには、海外では盛んな競技もあれば、日本で急速に広まっているスポーツもあります。
そこに企業側が選手やチームのサポートのために参入して協力したり、逆にスポーツの力を借りることも可能です。
その中で提案したいのは、この記事のタイトルにある「アスリートの発信スキルの力を借りること」です。
そのスポーツをスポンサーのような立場で支援する代わりに、発信を得意とするアスリートにそのスキルを提供してもらうのです。
プロスポーツのように大きな金額が必要となるケースは少なく、個人選手の支援であれば少額から可能。ただお金を出してスポーツや選手をサポートするのではなく、しっかりと価値を与えてもらう。
特にスポンサーを探している選手は数多くいますが、その中でも発信を武器にしている選手は企業との相性が良いと思います。
そして、企業が応援するアスリートが「日本代表」なんてことも夢ではありません。
企業の発信にはどう活かせる?
ただ、どこまでメリットがあるの?と疑問に思う方もいるはずです。そこで、どのようなメリットあるかを挙げていきましょう。
まずは、客観的な視点から見てもらえること。自社だけではわからない視点は必要です。運用方法に関しても、個別のコンテンツに関してもアスリートからの意見を聞くことができます。
続いて、発信の考え方を学べること。日々、自分の見せ方に気を遣い、様々な工夫をして、企画を練ったり、コンテンツを作ったり。スポーツ内でのことは、企業でのSNS活用に参考になる点が多くあります。
運用を進めていく上で、パートナーとして企業の発信の力になってくれることは間違いありません。
そして、次は発信面でスポーツを活かすこと。スポーツや選手とコラボしたSNS上での企画、オフラインでの企画などを行うことも可能です。SNSの運用と言いましたが、そこでの発信だけに限らずに、選手をどんどん活用できる関係性になれば良いのです。
ここは、選手と企業との関係性が大事です。
スポンサーやパートナーの形を提案しましたが、せっかく選手を応援するのであれば、選手からも応援してもらえる関係性が良いですよね。むしろ、選手の力を借りて企業にもメリットがなければいけません。
ファン作りのきっかけに?
このスポーツを応援してくれるんだ!というイメージを、企業はそのスポーツの選手や愛好家たちに持ってもらえます。
スポーツのファンになるように、企業のファンになってもらうことが1番の価値になるかもしれません!
競技人口が少ないことはデメリットのように感じることがあるかもしれませんが、今後は成長していく可能性を秘めていますし、中で活動している人たちのエンゲージメントが高いものです。
それだけそのスポーツに愛を持っています。
だからこそ、競技との関わりを企業の方々に持っていただけたらと考えています。
筆者としては、是非一緒に企業の力を借りながらスポーツ側が盛り上がることを期待していますし、スポーツが企業に貢献できる形を見つけていきたいです。
最後に
現在、マイナーなスポーツのSNSの取り組み事例を作成しております!
50パターンほどリストアップし、各競技、各SNSの事例を知ることができます。(完成した際はTwitterにて報告します)
この記事を読んで、アスリートと繋がりたいと思った方や、スポンサーを検討してみよう!スポーツの活用法を聞いてみたい!などありましたら、ご連絡お待ちしております。
また、アスリートや競技関係者のご相談も下記の連絡先よりお願いします!
藤原昂亮
本メディア「MYSPORTS」の運営者。ARスポーツ「HADO」の選手としても活動し、日本ランキング17位。現在、マイナースポーツ雑誌作成中!アスリート、チーム運営者、協会、企業の方などマイナースポーツに関することはご連絡ください。Twitter:@k0sk_vektor
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