社長HEROs × Athlifes × OXALA 交流プロジェクト 第1回 実施レポート

先日、OXALA COMMUNITY PARK様を訪れました。こちらは、運動や学習を中心に、子どもたちが安心して過ごせる居場所として運営されています。 家庭の状況や地域のつながりが変化する中で、「第三の居場所」をつくる取り組みを続けている施設です。

そんなOXALAで、アスリートと子どもたちが同じ時間を過ごす交流会を実施しました。 スポーツを通して自然に距離が縮まり、ひとつの空間の中で、子どもたちが自分のペースで動き、関わっていく様子が印象的でした。

スポーツは、本来とても自由で、誰でも触れられるもののはずですが、その最初の入り口にたどり着くまでに、思っている以上にハードルが存在しています。

「スポーツを届けるとはどういうことだろう」

この問いは、企画を設計するうえで最大の壁でした。どのようにプログラムを設計すれば、すべての子どもたちに楽しんでもらえるのか?そして、この時間が彼らにとって価値あるものだったと思ってもらえるのか?この難しさが常にありました。

    

今回の取り組みは、社長HEROs × Athlifes のコラボとして始まりました。ここで、本プロジェクトを支える二つの団体について補足します。

社長HEROsは、社会支援に想いのある日本企業が集まり、子供支援をはじめとする社会課題の解決に取り組む経営者集団です。AthlifesはNPO法人 日本アスリート育成協会が運営する”アスリートと企業が共創するプラットフォーム”です

スポーツには様々な種類があって、 世界にはまだ知られていない競技も多くあります。
普段の生活では出会うことのないスポーツもあるので、そうしたものに触れるだけでも視野が少し広がることがあります。

ただ、今回は「機会をつくること」だけが目的ではありません。どうすれば子どもたちにとって“楽しい時間になるか”が大事なポイントです。

第1回となった今回はOXALAさんに伺い、 それぞれのアスリートの経験や得意分野を活かしながら、 子どもたちが自然に参加できて、楽しさを感じられるようなプログラムを組み立てていきました。

 

スポーツを通じた交流の時間

YOU.FOとは専用のスティックと、穴の空いたリングを使うオランダ発祥のニュースポーツです。ボールを投げるのとは異なる感覚が必要で、参加者全員が「初めて触れる道具」であるため、大人も子どももフラットな状態でスタートできるという点で、今回採用しました。

体験では、初めて触れるスティックやリングの道具を使い、遠くへ投げることに挑戦する子、投げ方を工夫する子もいました。大人のほうが難しさを感じていたり、「できない→できる」という経験をする子がいたりして、貴重な時間になったと思います。YOU.FOのプレーヤーとして、他のアスリートや大人たち、子どもたちが楽しんでくれたのは良かったことです。

成田童夢さんが講師として実施した、ドッジビーは、フリスビーの素材が柔らかく、ボールのように痛くはないため、安心して遊べる点が特徴です。投げる感覚も異なるため、ニュースポーツならではの楽しさがあったと感じています。ドッジビーは初めてという方も多かったのですが、とくに“できる・できない”を意識する様子はなく、それぞれのタイミングで輪の中に入ったり、少し距離を取りながら様子を見る子もいたり、一人ひとりが自分のペースで参加していました。

ここで印象的だったのは、非常に速い速球を投げるのが上手な子がいたことです。その投げ方について、私には分からなかったので、子どもに教えてもらいました。新しいスポーツを体験する場を作ることで、このように子どもたちが逆に教える立場になるという交流が生まれたのは、非常に面白い発見でした。一つのスポーツに特化せず、多様なスポーツを体験できる機会を作れたことが、こうした自然な交流に繋がったのだと考えています。

後半は、SUR DE WAVE(シュール・ド・ウェーブ)によるショーからスタートしました。
お二人は場の扱いに慣れていて、拍手のタイミングが少しずれても、そのまま笑いに変えてくれる。そんな温かい空気が重なって、会場が一つにまとまっていくような感覚がありました。

フリースタイルは、ただボールを落とさずに続けるだけでも難しいのに、お二人はそこから連携の技も見せてくれて、短い時間の中でしっかりと魅せてくれました。技のすごさだけでなく、“その場で挑戦している姿”が素直に伝わってくる時間でした。

「アスリートの言葉は子供の心に深く届く」と語る室井香南さん。プロジェクトを通じ、一線で戦う人の言葉を届けることで、子供たちが自らの視野や世界を広げるきっかけを提供したいというイベントへの熱い思いをプレゼンされていました。

成田童夢さんは。オリンピックに出場するまでの幼少時代のスノーボードの経験から、その後の夢を叶えていく自身の経験を語っていただきました。保護者の方々が真剣に聞いてくださる時間となり、多くの質問も生まれて、貴重な時間を過ごすことができました。

本プロジェクトを通じた学び

今回の取り組みを通じて、私が感じたいくつかのことを共有します。

まず、“スポーツを届ける”という言葉の意味についてです。派手なプログラムや特別な演出がある必要はなく、その場にいる大人、アスリート、子どもたちが自然に交わる時間こそが、価値になるのだとあらためて実感しました。

アスリートたちも、「子どもたちとの時間が楽しかった」と話していて、子どもたちにとっての新しい体験であると同時に、アスリート側にも気づきや喜びが生まれていたことが印象的でした。

そして何より、OXALA様の大人たちの姿勢と場づくりに、感謝の気持ちを抱いています。子どもたちが安心していられる空気は、意図してつくられるものではなく、日々の関わりの積み重ねから生まれるものだと感じました。

ピックルボールのラケットを、野球のバットのように使い始めた子もいて、 “遊びの発想”でスポーツを作り変えてしまうのが、子どもたちの面白さだと思います。また、サッカーをプレーするアスリートたちが子どもたちと一緒にボールを蹴っていました。決められたプログラムではなく、“空き時間に生まれる交流”がとても良かったと感じています。

今後、児童養護施設や他地域への訪問も視野に入れています。今回できなかったことも含めて、次に少しずつ実現していけたらと思っています。

最後に、「YOU.FOが一番楽しかった」と書いてくれた子もいました。率直に喜びましたし、あの日の体験が何か一つでも心に残ってくれていたら嬉しいです。

今後に向けて

※本企画の発端である、野上さんに今後の展望や企画への想いを伺いました。

今回の第1回を経て、今後は フリースクール、児童養護施設、子ども食堂、地域の居場所づくりを行う団体 など、子どもたちの“日常の場”へも訪問を広げていきたいと考えています。
もし、「一度来てほしい」「うちも候補になりそう」「紹介できる施設がある」という方がいらっしゃれば、ぜひおつなぎいただけると嬉しいです。

また、こうした訪問には、移動費・道具準備・運営人員・安全管理(保険等)・記録制作(撮影/編集)など、一定の費用が発生します。そこで本プロジェクトでは、子どもたちへの訪問機会そのものを増やすための 協賛企業様 も募集しています。

協賛は単なる“寄付”ではなく、

  • 子ども支援という社会貢献が、継続的な仕組みとして回ること

  • 企業にとっても、活動の可視化・発信・共創価値につながること
    この両立を目指して設計していきたいと考えています。

企画担当者として、もう一つ大事にしたい視点

今回の企画をメインで担当した立場として、私はこの活動を「一度きりの良い時間」で終わらせず、応援が仕組みとして自然に続いていく形へ育てたいです。
というのも、寄付やスポンサーは想いがあっても、単発になりやすい現実があります。企業側にとっては「応援したいが、経営状況で続けられなくなるかもしれない」という不安や、寄付金の管理・報告といった実務負担が、最初の一歩を重くしてしまうことも少なくありません。

私は現在、FirstPayment® のようなBtoB取引に適した決済インフラに関わる仕事をしています。その視点から感じているのは、特別な寄付行為を増やすのではなく、日常の取引が“応援”に変わる仕組みがあることで、継続のハードルが下がるということです。
たとえば、既存の取引の決済ラインを切り替えるだけで、通常業務の延長として応援が発生し、取引が続く限り支援も続く。そうした「無理のない継続モデル」を、社長HEROs・Athlifesの皆さまと一緒に検証していきたいと考えています。

さらに、企業の想いと現場のニーズをつなぎ、導入・実施・発信までを一気通貫で設計することで、社会貢献と収益性を両立する、新しい代理店スキームも形にしていきたいです。
支援が“善意”だけに依存せず、関わるほどに循環していく状態をつくること。今回の第1回は、そのための重要なスタートだと感じています。

<関連サイト>

OXALA COMMUNITY PARK: https://www.oxala-tpc.com/
Athlifes: https://athlifes.com/
株式会社Izu:https://presswalker.jp/press/98426
FirstPayment®:https://firstdeg.com