9月9日、セブンハンドレッドクラブ(栃木県)で開催されたフットゴルフイベント、第2回全YUオープン。昨年の大会に続いて、本サイト『MYSPORTS』はメディアとして協賛している。筆者であるマイナースポーツ案内人は、アスリートチャレンジ企画として、競技の魅力を伝えるべく大会挑戦の様子をレポートとして残しておきたい。

台風に負けずイベント実施
総勢48名が集結した2023年の全YUオープン。心配されていた台風の影響は収まり、好天に恵まれたゴルフ場で開幕。赤字とも思われるような多くの豪華な景品が用意された中、1組目からスタートする。
初心者からエントリーできるこの大会は、個人戦とチーム戦、一般、シニア、女性、子供と多くの部門が開催されていた。そして、W杯に参戦する日本代表選手も出場しており、初心者から上級者まで幅広いプレーヤーが揃った。

第1回となった昨年の成績(スコアは74)を超えることが私の目標であり、今大会ではスコアが70を切ることを設定した(18ホールのパーは72)。ギャンブル要素の強いプレーを避け、ミスをしても引きずらないよう、目の前のプレーに集中することを事前に決めて挑んだ。
年1フットゴルファーの挑戦
昨年のスコアは、前半9ホールで41。足を引っ張った大きな要因は準備不足。フットゴルフのプレーは前回大会ぶりで、サッカーボールをまともに蹴ることもそれ以来だ。そのため、この日にコンディションを合わすために、2週間ほど欠かさずジムに通った。
その甲斐あってか前半は良好なスタートを切ることができた。9ホールまでボギーなくプレーし、スコアは33。より上のスコアを狙いたい気持ちもありつつ、ミスが重なれば昨年と変わらなくなる。
キックの技術や戦術は普段から戦っているプレーヤーとは大きく経験値に差がある。従って年一で大会に挑戦している私がコントロールできるのは精神面。決して油断はできない。

しかし、後半は初めてのボギーを叩くことになる。ここにきて、安定していた状態が揺らぎ始める。バーディチャンスを迎えたものの、簡単に逃してしまう。
目標のスコア70を狙える可能性は十分にあったが、よりスコアを伸ばしたい。取り返さなければいけない。そんな気持ちがキックに影響を与える。
まず最低限はパーで回ること。自分の気持ちと戦いながら、キックに集中しようと試みた。
なかなかバーディが出せずに苦しむ後半戦。粘り強い戦いの末、2つのバーディを奪取したことで後半のスコアを35でまとめることになる。
18ホールのスコアは68。事前に設定していた目標を達成した。
フットゴルフの上達に近道はない
スポーツをするのは楽しむため。フットゴルフの大会に挑むにあたっては、誰しも「前回より良いスコアで臨みたい。他のプレーヤーより良い成績を残したい」と思うだろう。現に昨年の私がそのような思考だった。
フットゴルフの上達に近道などないことは知っている。しかし、マイナースポーツ案内人と名乗るだけあって、挑戦してきたスポーツ数だけは多く、どうすれば納得できる成績で終えられるかを事前に考えていた。
今大会の結果は、全体では48名中32位(30位が同スコア)だった。成績だけ見れば半分にも入っていない。2つスコアを伸ばしていれば24位タイ、3つ伸ばせば19位タイまで順位が上がったと考えたいが、それは他のプレーヤーたちも同じ感想を持つだろう。
しかし、昨年よりも好スコアで終えることができ、大会前に自らが立てていた目標は達成している。目の前の一打一打を積み重ねた結果、最終的なスコアに出ているのだ。
同組となった経験豊富なプレーヤーなど、周囲と比較しすぎることなく、できるかぎり自分自身で設定したルールに従うように努めた。そして、今目の前のキックだけに集中する。危うい時間帯はあったものの、最低限方向性を見失わなかったことが、目標達成へとつながったのだろう。
スポーツに挑戦する魅力
昨年の大会では、フットゴルフを楽しんだものの物足りなさを感じていた。それは、明確な目標を持たずに、戦う準備をしていなかったことが大きく影響しているはずだ。
目標とそれを達成する手段。それを準備することが当日のパフォーマンスを向上させ、昨年感じていた物足りなさを解消し、結果的に悔しさと達成感を得た。
目標達成は嬉しいが、決してパフォーマンスも結果も満足はしていない。それもスポーツの楽しさの一つだと実感した。このような気づきを与えてくれる機会となった全YUオープンには、改めて感謝を伝えたい。
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