モルックの普及で広がる可能性。新たな地域密着の形

※本サイトは、広告を掲載しています。

令和で1番知名度を上げ、競技人口の伸び率が大幅に増加したスポーツ。と言えばこのスポーツしかないだろう。
一見シンプルに見えて、実はとても奥の深いスポーツ。子供から大人まで楽しめるあらゆる視点からモルックというスポーツを伝えられるようにしていきたい。

100 Sports Projects モルック編
モルックの可能性を探る
vol.1 モルックと地域活動

モルックとの出会い

「モルックっていうスポーツの大会があるから出てみない?」

約3年前。まだ、世間一般的には知られていないときだ。当時、様々なスポーツに挑戦していたとき、仲間に誘われて初めて挑戦した。

テレビで見たこともなかった。「モルックって何?」と筆者自身が疑問に思った。もちろん今でも聞いたことない人に会うことはあるが、最近では相手側から「マイナースポーツといえばモルック!」のような反応が返ってくることも多々ある。

当時はまだほんの一部にしか知られていなかっただろうモルックを、夜の公園で投げていた。それが今では、全国各地で楽しむプレーヤーが増えている。筆者よりも遥か前からプレーする方々にとっては、今の状況を想像できたのだろうか。日本に入ってきた頃からの歴史を振り返ってみたいほどだ。

本連載では「モルックの可能性」と書いた。ここまで普及し、メディアでも取り上げられることになった「可能性」から発展させ、モルック周りで生まれていく「可能性」を見つけていきたい。

モルック部を展開する東北の企業


今回は筆者がモルックのご縁で知ることになった企業を紹介したい。
「オランダせんべい」として山形県で認知されるソウルフード。山形県庄内産のうるち米を使った元祖うす焼きせんべいを発売する「酒田米菓」。モルック活動をする部活動のアカウントを発見したことがきっかけで知った企業だ。

まず、SNSをしていなければ、そしてモルックにアンテナを立てていなければ知ることのなかっただろう。この企業の展開する商品が、東北フェアとしてコンビニで販売されたため、興味を持って購入するまで至った。

もう少し企業について紹介していくと、モルックに関して発信している会社に興味を持ったことがきっかけで連絡を取り、とある商品を提供していただいた。アスリートの食をサポートする一般社団法人食アスリート協会と共同で開発したプロテインチップス「ミライオニギリ」だ

アスリートがドリンクタイプでなく、歯応えを感じながら摂取できるプロテイン。カツオ風味で甘いプロテインが苦手な方にもおすすめしたい。プロテイン代わりのため罪悪感がなく、小腹が空いたら食べたい商品だ。

薄型で小サイズ。歯応えある硬さが特徴

話を戻して、酒田米菓のモルックの取り組みも紹介する。会社のTwitterアカウント「」を覗くと、イベントの実施や、市にモルックの寄贈、店舗でのモルックのセットの販売、大会参加など多岐にわたる。特に地域との関係を作る活動が目立ち、モルックを通じて地域密着する様子が伝わる。

実際にTwitterを通じての発信で活動が確認できるので、是非とも見て欲しい。(そしてせっかくなら煎餅も食べて欲しい!!)

 

地域活動でどう活かすのか

モルックを通じて出会った企業(正確には会ったことがない)を紹介したが、実はモルックに限らず、他スポーツでもその可能性はあると信じている。Jリーグのクラブが地域に根差した活動を行なっているように、スポーツの種類は何でも良いのだ。しかし、なぜモルックなのかーー。

スポーツの中でも、多世代で楽しむことができ、戦い方を考える際にコミュニケーションが生まれる。体を動かし、競技自体を楽しみ、コミュニケーションを楽しむことができる。大人数で集まることが難しくなり、リアルで会う機会が減った昨今、モルックがその溝を埋めるきっかけになるかもしれない。

屋外で、少人数からでも遊ぶことのできるモルックは今の時代に適しているのではないか。

運動不足になりがちな人にとっては、外で体を動かすきっかけになり、お年寄りでも運動量が少ないこの競技は適度な運動になる。地域としては、市民の健康を考える際にモルックの導入を考えても良さそうだ。また、出会いの場を必要としている時、食事会を控えて屋外でスポーツの交流を通じて親睦を深めることも可能だ。

スポーツと言うと、経験の有無で差が生まれやすかったり、激しすぎて気楽にできなかったり、そこそこの人数が必要な場合もあった。しかし、それぞれのハードルをいとも簡単に乗り越えられるのがモルックだ。筆者も地元での交流を活性できるよう、モルックを導入してみたいと考えている。

様々な「可能性」を秘めたこの競技について、今後とも伝えていきたい。

 

筆者 藤原昂亮(マイナースポーツ案内人)

本メディア「MYSPORTS」の運営者。ARスポーツ「HADO」の選手としても活動し、日本ランキング17位。
これまで80競技以上のスポーツを本メディアで案内してきた。マイナースポーツ雑誌作成中!
アスリート、チーム運営者、協会、企業の方などマイナースポーツに関することはご相談お待ちしています!

Twitter:@k0sk_vektor
お問い合わせはコチラ